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今日は、烏帽子島灯台の初点灯日。湊の事を想いながら俺は、烏帽子島灯台の麓に来ていた。
「この灯台に、もしかしたら湊が来るかもしれない…。」
と呟きながら点灯の瞬間を待っていた。
遂に点灯の瞬間。光を授かった新しい兄弟。これまでも兄弟の点灯の瞬間を見ていたが今まででもこんなにはしゃいだのは烏帽子島だけだった。
点灯が終わったあと俺は帰ろうとした時、聞き覚えのある声が聞こえた。
「おーい!なぁお前、部埼だよな〜!」
「あぁそうだか。ん?」
「俺だよ、島崎湊だよ!」
「湊…。」
湊が俺と同じ運命を辿る事になるとは当時の俺は、思いもしなかったかもな。
「まぁそこんところだな。」
今、この事を白州や六連島達に話した。
烏帽子島、いや湊は、この話を聞いてどう思ったのだろうか。
俺には分からないが湊は、分かる。
今日も俺達は、人間を水魔の脅威から守っている。
湊と一緒に。