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機動戦士ガンダムSEED DESTINY

第3話 - ニューマンの神髄

2025年11月03日

#AB型、蠍座、新世界

フミアキ

「シン君。次は軍法会議じゃ済まないわよ、ヒロ特佐の援護があったからこその命ー剞みなさい」

艦内は平常心を取り戻し閑静なブリーディング・ルームの談合が止まらないーヒロがブラックコーヒーを口に含み無重力空間にヘルメットをぶん投げた。ここがヘリオポリスのかつての楽園成る理想郷～ネオ・アルカディア？反省しなさい、マリューはシンを連れ出した、俺達は同じ釜の飯を喰らうデュエリスト（決闘者）。明日への讃美歌は由々しき愚かなデジャヴの追随を許しまじナチュラルの愚直なほどの最後の抵抗に賛否両論の嵐を描く冷戦状態の前夜、何処までも行けるさ、アイツとならー

「ユウキ、啓司達はサイキックを放出した。MSのパイロットの強制進化の血と星座の廻る輪舞曲をうつつに聞き流している性分だ」

格納庫は既に準備完了ーおいおい、時間が罪滅ぼしの総称か。適当に歩めば犬も棒に当たる必然さが太陽系銀河に於ける眼差しとバトル・ファイト・ワールドの失速をでっち上げのヤラセ空域にアウトローな進路コースをrestartさせる趣き。

ザフトの神化が試される大地に不可解な謎をデブリ帯から拾う、努力は嘘を付かないー行事は総べて終わった。三つのポリシーが核金に血の王族の日本時間のAM10:41を懐中時計に刻んであった兵器の咆哮と永遠にマスカレイドは終焉を知らず仮面に隠れた愛のクルーゼの遺志が未だにこの魂に響いて共鳴する、突然の訃報だった。

「時間だね。都内も変わり果てた、トールや皆は新生活で慌ただしい限りだよ、フレイ。疲れたなら僕が変わるよ」

「有難う、ニューマンも新世界のハッピー・エンドを絡繰りの解けない空想の産物に浸っている、そう思うの」

ユイナを寝かせて近況のテレビ情勢の外国の報道を二人は見守っているー他意は無い。こんな時代だからこそ。

ガンダムセイバーの洗脳から逃れた赤き兵士が部屋の電気を消した。写真立てには変わらない笑顔の輪、友が恋しいか？隊長の音声が脳裏に聞こえて来そうだーディアッカは去った。イザークはエビナの命日に間に合ったのだろうか。目を閉じて幼き記憶と現実‐REALの壁の高さを再認識せざるを得ない彼の寝床の掛け時計の秒針は優しく剞む悠久の間。昨日の事の様にMSの軋轢と機動音の硝煙の火花が一人、為す術無く崩れ去ったら。スマホのアプリをダウンロードしては就寝した、仕事は簡単だったー

「起きろ。隊長の講演会だーエビナが予約してくれた」

イザークが軍服を着こなし敬礼する。市民文化会館は満席の学生の群れで視界がいっぱいだった。心地よい感覚とどこか懐かしき感触、俺達は変わってしまったー

「ザフトは宇宙へ進出し鐘を鳴らした。人が真価を問い正し浪漫の追求心を満たす薔薇色の航海を日誌に記すまで、私の選択は二度と狂わない」

ラウル・クルーゼ、銀色の仮面は天使の集う最愛の晩餐会。周りを見渡せば大勢の若者が懸命に今と今日（こんにち）を流麗に雄々しく生き抜いている、夢？令和の次の年号はー？？？

「当たり前だ。二階級特進の答辞と核の無い世界の引っ越しの前祝さ、好きなだけ食べろ」

エビナが俺の肩を掴み書類にホチキスの針を推すー人生百年時代の新西暦の幕開け……止めどないリミッターの解除キーをパスコードに暗号資産として意味の有る行為に繰り返す営みを識別した秘薬とは、時間が解決してくれる物なのか。