テラーノベル
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いますぐ輪廻 ↬ usky
※没
ky ↬ 「 」us ↬ 『 』
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ky side
俺はこのゲームのキャラクター、「キヨ」。ゲームと言ってる時点で分かるかもしれないが俺はこのゲームの法則やらなんやらに気づいている。一人ゲームを達成したらまた違うアカウントへ移りゲームを実行する。これの繰り返しだ。何回もおなじ選択を押されては呆れてしまう。乙女ゲームだと言うのに俺のお姫様、王子様は全然来てくれない。まぁきっと一生来ないのだろう。だって俺は、一番人気のないキャラクターなのだから。もうこの世界には飽きた。ゲームをしている人に会ってみたいものだ。そしてその世界で生きてみたい。こんな檻に閉じ込められたような世界はうんざりだ。
あぁ、また俺と違うキャラが対象になって成功しちゃった…もう俺が選ばれることは一生ないのかな、一番難易度が高いせいでもあるのだろう。つーか裏ルート行かねぇと攻略できねぇし…選ばれることなんてない。
「だからって、俺を選ばない理由にして欲しくないな、」
あぁ、また違う人の相手すんのか…かといって全キャラほぼ俺だ。今この姿の俺が本来の姿で他のキャラは髪型や性格とか色々変えただけ。だからこんな俺を攻略しようとするやつなんて現れないんだ。
目の前がブォンと入れ替わる。
目の前に映っていたのは…俺好みの男性だった。
「かっこい……//」
ゲーム内にいる俺とゲーム外にいる男の人。名前も知らない顔しか知らない人。
「……俺のこと選んで欲しいな…」
us side
『__をやります。まぁこのゲームは恋愛ゲームですね~』
俺はいつも通りゲームを選び、実況を撮っていた。
『えぇ、っと…~?このゲームは攻略対象を自分で決めるみたいです。俺好みいっかな』
自分でキャラクターを作るゲームではなく、ランダムでキャラクターが出てくるらしいのだが…
『なんかね~、このゲーム好みじゃないキャラだったら直ぐにリタイアしていいらしい。なんか変なゲーム~…』
色々話しながらもゲームを進める。ゲームを始めた瞬間、学校のイラストが出てきて男が出てくる。
『ん~、コイツは俺好みじゃねーな~寂しいけどリタイア!』
俺はメニューを開きリタイアをクリックする。クリックしたと同時に画面が切り替わる。初めのゲーム画面に行くかと思えば真っ暗…いや、後ろにフェンスが見える。これはきっと屋上だ。
『あれ、屋上?なんかの誤作動か?』
色々調べてみるも何も変わらない。なんなんだ?少し不気味で怖…
「…(ごめんね、)メタメルフォーゼ」
『うぉ、っ……ぇ、誰?』
さっき出てきた男とは違う、少し魔法少女のような服装の男に入れ変わる。流石にスカートとかじゃぁないけど…手には長いステッキ、首元には変な紋章のついたリボン。いや、変な紋章ではないな…
『首元にあるやつ…ゲームのイラストか?すげぇ凝ってんな…てか、』
『コイツ……可愛くね?』
『え”』
グシャ、という音がなり初めのゲーム画面に戻る。
『今の…何。怖ぁ、』
ky side
「あぁ、やっぱりかっこいい…!」
自分の本来の姿が出ることは一度もないのだが、会ってみたかった、話してみたかった。だからゲームの設定にはない行動をした、バレたらこのゲームから消される。でも…それでも会ってみたかった。
それに、俺の事可愛いって言ってくれた。俺の事…好きでいてくれるかな…
「…次の俺がリタイアされた時も同じことしよ…♡」
あの後もあの人は何度も何度もリタイアを行なった。その度に俺はあの人の元へ向かっう。簡単に言うとゲームオーバーさせるって訳だ。俺はあの人の世界へ行けない。だからこの時間だけでも長くしようとしていた。時々さすがに進みが遅くなるダメだから、と進めるんだけど行動パターンを間違えてリタイアする。そりゃそうだ、このゲームはとても難しいんだから…攻略することが難しい以上、俺の事を攻略できることも出来ない。相手しているのは俺だとしても別の俺だ。だからその俺が気に食わないし、彼の好みに当てはまってしまえば最悪だ。もしかしたら場合によってはそいつを俺が殺したりしてな。でも、彼は二度目の時に言ってくれた。
『お前は対象外なのか?』
三度目の時には
『こいつ攻略してぇ~』
四度目は
『あ”~、くっそ…全然出てこねー』
俺への愛を沢山呟いてくれてる。嬉しい、好き…すき、大好き♡
その度に俺は「嘘ついたら針千本誓って」とか、「何回も大好きになって」とか…相手には意味のわからない事を言って直ぐに殺す。だって、もっと彼を俺の事だけでいっぱいにしたい。だから_
「よし……♡」
us side
『あれ、なんだこれ』
色んなキャラに出会い、リタイアしまくっていた時だった。急にEND2と画面が暗くなり表示された。
『うわ、リタイアだけでもEND行くんだ…マジで普通なら1人キャラ選んでEND1から回収してるはずなのに俺リタイアしすぎてEND2行ってんじゃん(笑』
ゲーム画面を始めの画面に戻そうとメニューを押したのだが、 メニューのリタイアの下に 裏設定 というものが追加されていた。END2行ったからか?だとしてもこんな機能怖いに決まってんだろ。
『ま、押すか』
視聴者のためにもポチ、とクリックする。するとリタイアした後の光景が拡がった。
『へ、』
「…メタモルフォーゼ」
急にあの男が話し始めた。ゲームだからこの言葉しか今は話せないようなのだが…
『こいつのこと攻略できねーのかな…まぁとりあえずENDが何個かあるらしいのでEND回収もしようかな』
俺はメニューをもう一度開こうとした時だった。
「待って」
『え……何こいつ、今喋った?』
「…結ばれないね」
『は、っ?』
「ぜったい来世でまた会お?」
男は俺に笑って話しかけてくる、何を言っているんだろう。来世ってなんだよ…俺の来世?いやいや…ゲームに殺されることなんてな_
「全部捨てて……」
男はステッキを振り下ろしたと同時に画面がスタート画面に戻った。
『…ぃ、いまの…なんだよ……』
『殺された、?んなわけ……ま、まぁ…とりあえず始めるか……』
怖がりながらも俺はスタートする。すると画面が砂嵐になってしまい…
『うわ”っ”!? 』
俺は椅子から転げ落ちる。お陰様で尻もちを着いた。
『クッソが…こんなホラー要素あるなんて表示なかったぞ……』
俺は怖がりながらもソフトを落とし、もう一度ゲームを開始し1人のキャラを攻略する。
『あ”~…やっと終わった、』
攻略していたキャラクターのエンディング前、俺はまだ終わっていないのにそんな言葉を吐いていた。
『やっぱ恋愛ゲームなんじゃねぇか…マジでアレなんだったんだろ』
なんだかんだでここまでやってきたがあの男は出てこなかった。なにかのバグだったのだろうか…だったらもうあいつに逢えないのだろうか、
『えっと…~?〔私とお付き合_〕』
ガガガッ、と音が鳴る。気のせいかと思い無視するが微かに声が聞こえる。
「____ぃ」
『あれ、これなんか聞こえ_』
「許さない」
『はっ”、』
また急に画面が暗くなる。
『ま、また…』
「……今回も結ばれないね?」
『は、?』
いつもの屋上の画面になり、男は言う。
「今回も結ばれない」?なんだそれ……言ってる意味が…ちゃんとエンディングまで…っ
「巡って、出会って…」
『え、ちょ』
「宇宙が爆ぜてしまうまで♡」
『は?』
急に画面が切り替わる。スタート画面のはずににゲーム名が塗り潰されて、「輪廻」と言う言葉が書かれている。
「俺の事、攻略してね」
最後に男は俺に話しかけるように話し、男はステッキで自分のことを刺す。
『は、っ?』
いやいや、なにこれ。聞いてないって…なんかホラーになってるしぃ、っ!なんでコイツは自分のこと刺してんだよ~!!!!!!!!!
『と、とりあえず…やります、怖いけど…』
とりあえず始めてみたはいいものの、いつもと変わらない。キャラクターだって、後ろ髪が赤くて…体全体に猫を…って、何こいつ。ただの猫好き?つーか「俺の事、攻略してね」ってなんだよ!?意味わかんねーし!こいつのこと攻略しりゃあいいんですか!?
『とりあえず行きます!!!!!!!!!』
なんだかんだで着々と行き…まさかのエンディング行きそう。
『本当になんなのこれ!?ていうかさっきと同じ過ぎて怖いんですけど…っ』
そんな風に悲鳴を上げていたらまたガガガッ、と画面が切り替わる。
『いやほんとにどうすりゃ_』
「…今回も、結ばれないね?」
『え、』
「今回も報われないね?♡」
『え、っちょ…』
「…♡」
ガンッと弟と共に画面がスタート画面に戻る。
『ほんっとこのゲーム嫌になるって!』
とりあえずまた攻略…
『いつまで攻略すりゃいいんだよ…』
俺は呆れながらもこのゲームの全回収をすると決めてしまったので続ける。ある意味地獄。
ky side
「ふふ、っ…困ってる♡」
ゲームプレイヤーは同じことの繰り返しをしてばかりいる。まぁこのやり方で合ってるんだけど…
「俺を攻略しなきゃ、ダメに決まってんじゃん♡」
かと言ってこのキャラだって俺である。まぁ寂しいけどこのキャラのエンディングまで行ったら…
「俺とひとつに……♡」
us side
『あ”~…っも~!しんどぉ!!! 』
このゲームをプレイし続けて何時間経っただろうか…流石に目が痛い。
『やっとエンディング…どうせまた同じこと繰り返_』
『ぁ、れ?なんで行けて…』
屋上の上でエンディングが迎えられる。結局はアイツのこと攻略出来てねぇんだけど…
「今回も結ばれないね?」
「今回も報われないね?…♡」
『は、何言って』
「全て……捨てて、」
俺の攻略した男はあの男に変身する。
『な、なにこれ…』
「いますぐしんで?」
『ぇ、』
「ファンファーレが鳴って大正解、おめでとう…♡」
『ちょ、』
「ようやく君は救われる…」
『は、っ?』
「来世でまた会お?♡」
『いや、来世って、 』
「ちょっと苦しんで……」
パソコンからぬる、と手が出てくる。
『は”!?』
俺は顔を掴まれてパソコンに引き寄せられる。
『ち”ょ、!』
「…ツインレイなんだよ?♡」
男は顔を近づけてくる。
「ねぇ、どうか…俺の、っ♡」
「 光になって 」
男が涙を目に貯めながら俺に言葉を放った瞬間、画面が一気に切り替わる。
『え”っ、』
目の前…いや、パソコンには俺が攻略したキャラとの幸せなエンドを迎えていた。
向日葵に囲まれる俺が選んだキャラクター。不思議とあいつと重ねてしまう、後ろ髪の色だって一緒で…
『……ごめん…俺は、』
『…アイツが……』
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没です。マジで意味わかんない物語になりました。、泣きそう。
いますぐ輪廻ってキヨに似合ってる気も…?と思って書いたんですけど、意味わかんねー物語になりました。
クソ~~~~~~~~~!!!!!!!!!
(来世=kyの次の姿)
(最後にusはゲームクリアしましたが、何度も同じことをされて最初からkyに惹かれていたので『…アイツが……』と言いました。この後のことはご想像にお任せ致します)(もしかしたらエンディングを迎えてる最中にリタイアを押してやり直しばかりしていたりするかもですね)
次回 ↬ 串挿し(fjkygt)(🔞)
コメント
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あぁ、私 今日命日か…