テラーノベル
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「久しぶりのコラボやなあ。やっとお前と一緒に撮影出来て嬉しいわ」
少々(笑)不祥事を起こしたせいで、一緒に撮影NGを出されて早一年と余年。まさに地獄なりと自責の念に駈られていたリオラは、ゲーミングチェアに腰かけながら膝に抱えたスキマを抱き締めていた。
「オレ配信中なんやから触らんでよ。リオラが膝に座らなパソコン使わさへん言うたんやん」
「スキマおんのに何で触ったらあかんねん。は〜お前何でこんな細いん。もっと食って肉付けろや」
「こそばいて!リオラがスッピンで後ろにおるから、顔出しも出来へんねんから邪魔せんでよ!」
スナイプ対策でミュート中のスキマだが、後ろから身体を触られている為ジャイロセンサーが感知し画面のイカの視点がぐるぐる回っている。それを見た視聴者からは『スキマ荒ぶってる』『ミュート解除しろよ、お前の泣き声聞きたい』だの好き勝手コメントが付いていた。
「明日はまずねっぴーん所で鬼ごっこ撮影か。次が山本のタイマンやろ。あいつらの大袈裟BL営業終わらせたろか」
「じゃあ、オレ山本とイチャイチャしよっかなぁ。リオラはねっぴーとイチャイチャしたら?」
「はあ?お前俺がおんのに他の男とイチャつく気か?」
ガブッと首を噛まれ驚いたスキマはコントローラーを落としてしまった。その衝撃でマッチングボタンが押されてしまい、ミュート中なのにマッチングがされてしまった。慌ててコントローラーを拾い、ミュートを解除し再びリオラの膝の上に腰を下ろしたスキマは「さあ、やってこう~」と撮影モードに切り替えた。
「弓おるやん、最悪!負けやん!」
味方に引いた弓武器を見てスキマがお決まりの文句を言ったら、後ろで見ていたリオラはプッと吹き出し「初動撃ち合い負けてたら世話ないなぁ」と耳元で囁いた。
「止めてや!オレ耳あかんねんから!」
一人で騒いでたらざわざわし始めたリスナーが、コメント欄を盛り上げていき『どうした?』『リオラにいじめられてる?』と口々に騒ぎ始めた。リオラ宅で配信をしていると先に伝えていた為、傍にリオラがいることを皆知っている故にスキマが騒いだら苛められていると思うだろう。
「ネギトロやねんから水没すんで?さっさとホコ運ばんかいな」
「オレはホコ持たんの!」
「前配信でねっぴーに運ばせてたやないか。臨機応変に対応せんから3000行かれへんねん」
「うぅ~~~……… 」
「はぁ~お前の泣き顔ほんま溜まらん」
「ドS!変態!臭い!」
「臭いは余計や!」
痴話喧嘩をバッチリリスナーに聞かれてしまい、リオスキが今日も仲良しで嬉しいというコメントで埋め尽くされ知らぬ内にXのトレンド1位にまでなってしまった。
「山本達の事ばっか文句言うけど、お前らの方がBL営業露骨じゃないか?」
「こいつらは営業じゃなくてガチだから生々しいよな」
「友達!ただの友達やから!リオラもなんか言うて!」
「首元見せないようにシャツ引っ張るの生々しいよリオラ。あれれ~?やっぱりガチじゃないかい?」
「BL営業路線でサブチャン作ってみたらおもろいんじゃね?」
「アリやな。リスナーが面白がるならやってみたい」
「数字に捕らわれすぎ!なんでそんなストイックなん!絶対イヤやからな!」
ガチ泣きされてしまいサブチャン開設は保留となったが、ちょっとやってみたいと思うリオラであった。
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