テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#初投稿
ゆ
551
ゆ。
5,833
色んな人に見てもらえて嬉しい!!
黄赤
あーる なし
夏祭りの帰り道。
人混みも少なくなって、遠くで花火の最後の音だけが聞こえていた。
黄「今日は楽しかったね。」
黄がそう言うと、赤は「うん!」って笑う。
でも、その笑顔は少しだけ疲れて見えた。
黄「足、痛くない?」
赤「え?」
黄「いっぱい歩いたでしょ。」
赤は「大丈夫だよ!」って笑って前を歩こうとする。
その瞬間。
赤「わっ…!」
少しだけつまずいてしまう。
黄は何も言わず、すっと隣に来て歩幅を合わせた。
黄「ほら。」
赤「ん?」
黄「ゆっくり帰ろ。」
それだけ。
手を引くわけでも、無理に心配するわけでもない。
ただ、隣で同じ速さで歩く。
その優しさが、赤には一番嬉しかった。
赤「黄ちゃんってさ。」
黄「ん?」
赤「昔から変わんないね。」
黄「そう?」
赤「うん。困ってる時に、何も聞かず隣にいてくれる。」
黄は少し照れくさそうに笑った。
黄「だって、莉犬が笑って帰れたら、それでいいから。」
その言葉に、赤は一瞬立ち止まる。
赤「……ずるいなぁ。」
黄「え?」
赤「そういうこと、さらっと言うから。」
二人で顔を見合わせて笑う。
その時、夜風がふわっと吹いて、浴衣の袖が揺れた。
夏はきっと終わる。
花火も、お祭りも、今日という日も。
でも──
こうして隣を歩く時間だけは、きっと何年経っても変わらない。
赤「来年も、一緒に来ようね。」
黄「もちろん。」
二人は笑いながら、街灯に照らされた帰り道をゆっくり歩いていった。
まるで、これまでの10年も、これから先の未来も、一歩ずつ大切に歩いていくみたいに。
赤くんの本ほんとによかったしるりぬの供給過多で最近幸せすぎる
りぬさんからの愛が重重なのいいよね
コメント
1件
わあ、夏祭りの夜の余韻がじんわり残るお話でしたね…。黄くんが何も聞かずに隣に来て歩幅を合わせるの、あの距離感がとても好きです。「困ってる時に隣にいてくれる」って台詞、まさにそれだなって。赤くんの「ずるいなぁ」も、照れと嬉しさが混ざったような響きで。来年もその先も、このふたりの歩幅は変わらないんだろうなあ、とほっこりしました🌷