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厄災がなくなっても、なかなか平和にならない2人。渡辺は、自分が弱いからと言う。目黒は、そんな弱い人じゃないと思っている。なのに、渡辺は泣く。




目黒ーもう辛いことないでしょ?

渡辺ーだと思う。

目黒ーもっと笑って?

渡辺ーん。

目黒ー友達とサウナ行って焼肉食べて、楽しんでおいで。

渡辺ー違う、お前と、楽しい思いがしたいんだ。

目黒ー大胆なお誘い?

渡辺ーばか、違うし。

目黒ー海にでも行く?

渡辺ーどこの?

目黒ー房総の方?





2人は出かけることにした。

渡辺は、車の窓から外を眺めている。




渡辺ーお婆ちゃんがいなくなってから、初めての海?

目黒ーそうだね。

渡辺ー房総の方は海綺麗?

目黒ーどうだろう?

渡辺ーあまり綺麗だと、お婆ちゃんのところの海を思い出す。

目黒ーあそこまで綺麗じゃないと思うよ?




渡辺は、弱く笑う。

目黒は、海に誘ったのは、間違いだっただろうかと思った。

人のいない海。車を止めて降りた。




渡辺ーやっぱり、あんまり綺麗じゃないな。

目黒ーそんな棒、どこから持ってきた?

渡辺ーあの、岩の向こうに、いっぱい落ちてる。

目黒ー何を書く?

渡辺ー相合傘でも、書いてやろうか?

目黒ーん、書いて?




書いても、波が消して行く。

渡辺は何度も何度も書く。後ろから目黒が抱きしめる。

渡辺は泣いていた。寂しいのだろうか?




目黒ー何で泣く?

渡辺ー泣いてる?

目黒ーほら。

渡辺ー相合傘が消えるから?

目黒ー違うでしょ、海に来ると、お婆ちゃんを思い出すんでしょ。





そうとも、違うとも言わない渡辺。

立ち上がって、ふらりと歩いていく。後ろ姿はどこか寂しそうで、やっぱり、海に連れてきたの、間違ったかなと目黒は思った。





目黒ー帰る?

渡辺ー来たばっかりじゃん。

目黒ー楽しそうじゃないし。

渡辺ーそんなことないわ、楽しんでる。

目黒ー全然、笑わないのに?

渡辺ーお前と2人だけでいるんだ、嬉しいし、楽しいに決まってる。

目黒ー翔太・・。

渡辺ー誰かに見られたら、嫌だから、ドライブしよう?

目黒ー見られたら嫌?

渡辺ーあることないこと、書かれる。

目黒ードライブしようか。

渡辺ーん。




房総をぐるりと回り、途中から渡辺は眠ってしまった。

何か、あったのだろうか?笑わない。海だから?老婆を思い出すから?違う気がする。

厄介ごとがあるんだろうか?




渡辺ー家に帰る。

目黒ー何で?

渡辺ー掃除しなきゃ。

目黒ー分かった。





マンションの前で降り、手をあげて帰って行く。その後ろ姿は小さく、寂しそうに見える。

目黒が家に帰ると、テーブルの上に、1枚の紙がある。

渡辺の文字で、「さよなら」とある。

目黒は、渡辺に電話した。出ない。





渡辺の家に来た、鍵で中に入ると静かだ。

掃除は済んだのか?

そっと寝室へ入る。ベッドで、涙を滲ませ、眠っている。





目黒は、ソファに置いてあるバッグを見る。中に1通の封筒がある。

嫌な予感がして悪いけどと、見た。



「目黒くんとお揃いのチェーンしてるのは何故?特別な意味があるの?私は、目黒くんと結婚します。約束している。あなた邪魔。」





知らない名前。渡辺は信じたのだろうか?

いつ見られた?誰?どこで?

渡辺はまた黙ってた。

1人で悲しい思いをしていた。


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