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店長から頂いたケーキを食べ終え、心さんと2人で暖房の効いた部屋で休憩していた。心さんは少し落ち着きがなく、度々横目に俺のことを見る。耐えきれなくなり理由を聞く。

和馬「心さん寒いなら暖房の温度あげようか?」

心「別に寒いわけじゃないから!」

心「ただ…いつデートするのかなーって」

和馬「ケーキも食べ終えたし、そろそろ行く?」

心「うん!」

この時平然としているが俺の心臓は心さんにも聞こえるのではないかと思うくらい高鳴っていた。それは心さんの聞き方が可愛かったのと、これからデートするのだと改めて認識したからだ。

和馬「今回誘った理由はさ、心さんに誕生日プレゼントをあげたかったからなんだ」

心「え!?そうなの!?」

和馬「でも何が好きで何が欲しいのか分かんないから、心さんの好きなものを買おうかなって 」

心「好きなもの…いいの?」

和馬「うん、その為にバイト頑張ったようなものだし 」

心「好きなもの…かぁ〜。せっかくのデートだし見て回ってそれから決めてもいい?」

和馬「うん、今日は誕生日なんだし心さんの好きにしていいよ」

心「じゃあ早速行こ!」

そのまま早足で歩く心さんを追いかけていると段々と人気が多くなっていることに気づく。近場で多くの人が行き交う繁華街に着いた。

和馬(人多いな。クリスマスだからか?)

和馬「心さん」

心「ん?何その手」

和馬「人多いし、この前の水族館みたいにって思って」

心「……!!ありがとう……」

それからは心さんが行きたい店に入っては出ての繰り返しで、まるでツアーにきた気分だった。今も心さんは気になるものがあるからと少し離れたところで商品を見ている。

和馬(これはうまく行ってるのか?デートなんて初めてだからわからん)

少し落ち込んでいる時ふと目に映ったマフラーに目を奪われた。

和馬(これ心さんに似合いそうだな…)

そう思うと衝動的に買ってしまった。後悔もあったが、喜んでくれることを祈ることでそれを中和した。そこでやっと心さんの姿がずっと見えないことに気づいた。

和馬(見たいものがあるって言ったきり戻ってこないな)

和馬(先にラインするか)

心さんにラインを送ったが数分経っても連絡は来ない。そもそも既読すらつかない。

和馬(これ本格的にやばいやつか?探すか?でもどこを?)

和馬(……行った店全部探すか)

アクセサリー店、洋服店、他にもこの短時間で心さんと回った店を一通り探したが心さんの姿はなかった。

心が読める心さん

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