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僕には唯一の親友がいる。僕の『心の声』が聞こえるのを知っている、数少ない人。この前まではただ一人だと思っていたが、流石親…母さんには気づかれていた。まぁ…その友達なんだが…
彼の名前は宝泉潤也(ほうせんじゅんや)まぁ…金持ち。いいとこのお坊ちゃん。だけど気取ったとこもなく、僕とは幼稚園の頃から一緒だ。昔色々あったから『心の声』が聞こえるのがバレているが、彼なら問題ないと思っている。でなければ何がなんでも彼とは離れているだろう。どんな噂も遠ければ問題はないし、噂のもとが離れれば自然と消えるものだ。だが、僕がそうしなかったのにはある根拠があった…それは彼の性格だ。彼は自分以外のことはあまり興味ないらしく、彼の興味を惹くものは珍しい。しかし、興味を惹かれたらとことんそれに食らいつく。僕はそこまで彼の目に止まらなかった…というわけではなく、逆だ。僕は彼に気に入られた。彼の性格のもう一つは…気に入ったものは離さない。だから、僕の秘密が漏れる心配はないし、彼は僕が狂喜の目に晒されるのを好まない。そのため、僕は彼の側が安全と思ったのだ。それに…彼は金持ちだ。そのためどれだけ逃げようと無駄なのだろう…