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(私の婚約者が宝泉潤也様というのもご存知なのかしら…?)
(え!?)
僕が驚くのも仕方ない。なんせ、宝泉潤也は、僕の唯一の親友だからだ。彼は僕が『心の声』が聞こえるのを知っている。僕もそれを知っていて彼のそばにいる。それはお互いがWin-Winの関係だからだ。とまぁ…その親友の婚約者…なのに僕に告白をした。絶対に面倒事だろうな…
(私の婚約者…宝泉潤也様が本当に私のことが好きなのか知りたくて嫉妬するか彼氏を作ってみようとしてるけれど…大丈夫なのかしら…)
(いやいや重っ!?)
潤也が好きなんだな…よりも先に婚約者が本当に自分のことが好きかなんて…愛がおもすぎだろ…まぁ、僕はその答えを知ってるけど。それは潤也の心にある。それはおぞましかった。
〜潤也の心〜
嗚呼、今日も使用人達はうるさかったな。俺が庶民と関わろうが関係ないだろう。それに、婚約者の香澄はなぜあんなに話してくれないのだろうか…俺はこんなにも香澄のことが好きなのに…俺が口にすればいいのか…でも…!恥ずかしくて言えないだろっ!あんな可愛い女性は初めて見たんだ!一目惚れなんだ!〜〜〜!!!
なんて思ってるの知っちゃったら愛なんて疑うべきものじゃないよな…