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審判の日

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審判の日

15 - Episode14「ヒートショック」

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2025年04月28日

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🇰🇷「まずい、このままじゃ飲み込まれる!」


日本達を飲み込もうとする氾濫水の音はどんどん大きくなってくる


🇯🇵「このままじゃ飲み込まれます!」


ついに自分の荷物が足手纏いになったのか

思い切り投げ捨ててしまった


🇺🇸「Japan!?」


🇯🇵「自分の命最優先です!こんなものどうでもいいです!」


軽くなったゆえ、アメリカ達もよりも早く走れるようになった


🇺🇸「よし!なら俺も!」


リュックを勢いよく投げ捨てる

アメリカは日本を余裕で追い越していく


🐈「よし!陸兄!空兄!海兄!パラオ!私の背中に乗って!」


🇵🇼「え?なんで?」


🌳「にゃぽんはな、二足で走るより、四足で走る方が早く走れるんだ!」


つべこべ言わずに彼らはにゃぽんの背中になる

彼女は特段重く感じてる様子はなかった


🐈「ごめんねお兄ちゃん!先行ってるね!」


アメリカよりも早いスピードでまんしょんへと駆け抜けて行った


🇨🇳「すごいアル…」


🇹🇼「感心してる場合じゃないよ兄貴!」


他の国々の荷物も捨て始めたが水はどんどん

近づいてくる

かなり走ってきたため、疲れ始める国もいた


🇬🇧「クッ…肺が痛いです」


🇫🇷「死にたくなかったら走って!」


荷物を捨て始めて約2分、マンションの入り口らしきドアが見えてきた


🇺🇸「よし!もう少しだ!」


希望が湧いてきて、すこし失速するアメリカ


🇯🇵「最後まで油断してはいけません!」


日本はアメリカの手を取り、アメリカは中国の手を取り…連続で手を繋いでなんとか走らせようとし、ついにマンションの入り口に入れる

ことができた


🇬🇧「ハァ…ハァ…疲れました…」


🇮🇹「早く上の階に行かないとなんね!」


エレベーターはもちろん機能していないので非常階段から登ろうとそれのドアを探す


🇫🇷「あった!これだよ!」


フランスの方にすぐさま駆けつけドアを開けようとする。しかしーーー


🇺🇸「は?開かない?」


何回引っ張って、押してもドアは開かない

どうやら鍵がかかってるようだ


🇨🇳「クソッ…なんでこんな時に」



数分前


🐈「あっというまにとうちゃーく!」


🇵🇼「にゃぽん姉ちゃんありがとう!」


家の人「おお避難者ですか!早く早く!」


降りてきた家の人はにゃぽん達を階段に連れて行きドアを閉める

この時、水が入るのを防ぐために

鍵をかけていたのだ


🇮🇹「こうなったら…おーい!助けてくださーい!」

上の階の人に届くように大声で叫ぶ


🇰🇷「鍵を開けてくださーい!」

🇺🇸「早くこいよクソ野郎が…!」


焦りからか腹が立ち始めるアメリカ

とその時ー


ザザザ…


🇬🇧「水が!」


無情にも水の速度は彼らに追いついた

高さは5cmほどで、彼らの靴を濡らし始める


🇯🇵「早すぎます…早くきてください…」


その頃、マンションの上の階では…


🐈「お兄ちゃんたち来れたかな…」


🌳「遅いな…もう水は来てるというのに…」


☀️「ん?なんか下の方から声が聞こえない?」


ケテクダサーイ…アケクダサーイ…


雨の音のせいで聞こえないが、微かに聞こえる

助けを求めている声が


🌊「もしかしたら、着いたのかも!鍵を開けなければ!」


🌳「奴はどこにいる!」


彼らを助けるため、全員で鍵を持っている家の主を捜索する


🇰🇷「やばい…どんどん入ってくる…」


気づけばもう25cmぐらいのところまで水が浸かり始めていた


🇬🇧「おっと」


水の流れに足が捕まり、体制を崩しそうになる


🇫🇷「イギリス!」


イギリスの手を掴み、流されないようにする


🇯🇵「皆さん捕まって!」


近くの柱や手すりに捕まる

水の流れはどんどん強くなる


🇺🇸「まともに捕まってなきゃ流される…」


ついでに水はどんどん深さを増していく

体感温度はどんどん低くなっていく


🇹🇼「うっ…寒い…」


激しい雨の中駆け抜けてきたので体は冷えている。それに追い打ちをかけるかの如く下半身に浸かる水


台湾は体が痙攣し始める


🇹🇼「寒い…寒いよっ…」


🇨🇳「我におんぶするアル!」


中国は咄嗟に台湾を背負う

こんな生意気でも、兄としてのプライドはある


🇯🇵「まずい…腰まで…」


もう限界だ。3分くらいは水に浸かっている

氷点下以下の水は生物の低体温症を加速させる


🇺🇸「もう…ここま…でなの…か」


諦めかけたその時ーー


ガチャッ

🇫🇮「お前ら!」


ドアを開けて入ってきたのはフィンランドであった


🇺🇸「早く俺たちを入れてくれ!」


🇫🇮「分かってる。俺の手にしがみつけ!」


ドアを開けたため、水が中に入ってるくるため、急いで彼らを中に入れる

1人ずつ慎重に、そしてより早く


フィンランドが到着して1分後、全員階段の中に入ることができ、すぐさまドアを閉めた

階段には少しの水が浸水した


これ以上水に浸かると命の危機に瀕するので

急いで階段を駆け上がる


🇺🇸「暖かい空間は…まだか…」


長い長い階段を上り、たどり着いた先は3階


🇫🇮「よしここに入れ、暖房設備が充実してるぞ」


案内され、中に入った瞬間ーー


一同「!!!」


暖かい空気が彼らを包んだ

ストーブに、ホットカーペット、暖かい飲み物…

やっと生きた心地を感じた

イタリアは真っ先にストーブに駆け寄った


🇮🇹「生き返ったんね!」


🇨🇳「おいどけアル。台湾を優先させろアル」


🇯🇵「台湾さん、よかったら私の上着来てください」


陸達が持ってきてくれた自分の上着を着せる


🇹🇼「あ…ありがとう日本…この恩絶対忘れないよ…」


台湾は笑顔で応えた。寒そうだがさっきよりはよく見える

時間は22時をすぎていた

お昼以降何も食べていないので腹も減っている


🇯🇵「ハァ…お風呂入ってきていいですか?」


🇺🇸「Japan、メシ食わないのか?」


🇯🇵「風呂入ってさっぱりしたいんです」


🇫🇮「あー…そのことなんだが…」


何か言い忘れたようにフィンランドは帰ってきた


🇬🇧「どういうことですか?」


🇫🇮「家主さんが言ってたんだが…

節約対策として…風呂は一回につき2人同時に入ってくれとのことだ。」

🇯🇵「え…ということは…」


一同「(日本と一緒に風呂に入れるチャンス!?)」


各国の胸の鼓動が高まる

もはや苦難と幸福の激しいジェットコースターである


To be continue



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