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翠玲
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翠玲
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リビング。
ソファにはこさめ、らん、すち、みことの四人が座っていた。
いつもなら笑い声が絶えない家。
今日は少しだけ静かだった。
らんが優しく口を開く。
🌸「じゃあ、聞かせて」
🦈「うん……」
こさめは膝の上で指をぎゅっと握る。
🦈「こさめね」
🦈「恋ってよく分かんなくて」
🌸👑🍵「うん」
三人とも静かに頷く。
🦈「だから、なつくんに返事できなかった」
🦈「でも」
こさめは少し考えながら言葉を探した。
🦈「一緒にいると楽しい」
🦈「安心するし」
🦈「学校で会えると嬉しい」
🦈「休んでたら心配になる」
🦈「放課後、一緒に帰れた日はすごく嬉しかった」
🌸「……」
🦈「文化祭も」
🦈「なつくんと回れてすっごく楽しかった」
話しているうちに。
こさめ自身も少しずつ、自分の気持ちを整理できているようだった。
🦈「だから」
🦈「好きなのかなって思う」
🦈「でも」
🦈「これが恋なのか自信ない」
話し終えると。
リビングは静かになった。
最初に口を開いたのは、すちだった。
🍵「こさめちゃん」
🦈「ん?」
🍵「一つ聞いていい?」
🦈「いいよ」
🍵「もし、なつくんが誰か別の子と付き合うって聞いたら?」
こさめは一瞬固まる。
想像した。
なつが。
自分じゃない誰かと笑っている姿。
放課後、一緒に帰る姿。
文化祭を一緒に回る姿。
その瞬間。
胸がぎゅっと痛くなった。
🦈「……やだ」
小さな声だった。
🦈「すごくやだ」
🦈「取られたくない」
そう言った瞬間。
自分でも驚いた。
なんでこんな気持ちになるんだろう。
すちは優しく笑った。
🍵「そっか」
その横で、みことも笑う。
👑「もう十分じゃない?」
🦈「え?」
👑「こさめちゃん」
👑「それ、好きなんだと思うよ」
こさめは目を丸くした。
🦈「ほんと?」
👑「うん」
らんは腕を組んだまま黙っていた。
三人とも、らんの言葉を待っている。
しばらくして。
らんは大きく息を吐いた。
🌸「正直に言うね」
🦈「うん」
🌸「俺は」
少しだけ苦笑する。
🌸「まだ複雑」
こさめは少し寂しそうに笑った。
🦈「やっぱり?」
🌸「だって」
らんは笑う。
🌸「ずっと守ってきた弟だから」
🌸「急に『恋人できます』って言われても、はいどうぞとはならない」
🦈「ごめんね」
🌸「謝らなくていい」
らんは首を横に振る。
🌸「これは俺の問題だから」
そして。
ゆっくりと続けた。
🌸「でも」
こさめを見る。
🌸「この前、なつくんと話した」
🦈「え?」
🦈「‥えっ?」
こさめが驚く。
🦈「いつ!?」
🌸「文化祭の準備の日」
🦈「なんで教えてくれなかったの!」
🌸「秘密って言ったじゃん」
🦈「そうだった!」
みこととすちが笑う。
らんも少し笑ってから、真剣な顔に戻った。
🌸「なつくんね」
🦈「うん」
🌸「俺に言ったんだ」
『こさめと友達になれて、本当に良かったと思ってます』
その言葉を思い出す。
🌸「あの時」
🌸「この子なら」
🌸「少しだけ任せてもいいのかなって思った」
こさめは静かに聞いていた。
🌸「だから」
らんは少し照れくさそうに笑う。
🌸「もし、こさめが本当に好きなら」
🌸「俺は反対しない」
その一言に。
こさめの目が大きく見開いた。
🦈「ほんと?」
🌸「うん」
🌸「ただし」
🦈「?」
🌸「泣かせたら俺がなつくん泣かせる」
🦈「らん兄!」
思わず笑ってしまう。
🌸「冗談」
🌸「いや、半分本気」
🦈「どっち!」
四人で笑った。
その笑い声がリビングに響く。
少しして。
すちが優しく聞く。
🍵「返事、どうする?」
こさめは窓の外を見た。
夕日が街を照らしている。
そして。
ゆっくり微笑んだ。
🦈「……ちゃんと」
三人を見る。
🦈「こさめ、自分の気持ち伝えてくる」
らんは優しく頷いた。
🌸「うん」
👑「行っておいで」
みことも笑う。
🍵「応援してる」
すちもこさめの頭を優しく撫でた。
🍵「頑張って」
その夜。
自分の部屋。
ベッドに寝転びながら、こさめはスマホを開く。
なつとのトーク画面。
何度も開いては閉じる。
そして。
意を決してメッセージを打った。
🦈『なつくん!』
すぐに既読が付く。
🍍『どうした?』
こさめは小さく深呼吸をした。
🦈『明日、放課後少し時間ある?』
数秒後。
返信が届く。
🍍『あるよ』
🍍『待ってる』
その短い言葉を見た瞬間。
こさめは胸に手を当てた。
ドキドキする。
この気持ちは。
きっと。
もう答えなんだ。