注意
・二次創作です。公式に迷惑がかかる行為はおやめ下さい。
・死ネタです。
・単行本15巻のネタバレを含みます。
・グロい(かもしれない)
・短い
・未完成
言いたかった言葉は、雑音に溶けて消えた。
W杯優勝後、糸師冴は死んだ。
不幸な交通事故だった。
おめでたい雰囲気の中、俺が重い口を開く。兄貴に、あの日のことを謝らないと。
「あの時はごめん」そう言葉にするつもりだったのに、それは兄貴によって遮られた。
「凛、後で話せるか」
「⋯え⋯。うん、」
素直に頷くと、兄貴は直ぐにどこかへ行ってしまう。彼の後ろ姿をじっと見つめてみても、変わることは何も無い。
ぎゅうっとユニフォームの裾を握った。
兄貴から指定された場所は、雪の日、俺たちが決別したグラウンド。やっぱり兄貴もあの日のこと話したいのかな。なんて思う。
あのことはきっと、俺たちにとって切っても切り離せない事柄なんだから。
ボーっとしながら歩いていて、迫り来る車に気づけなかったというのは、言い訳になるだろうか。
信号は青だったはずなのに、真横にはトラックが突っ込んで来ている。グラウンドは目の前だったのに、辿り着けずに。
頭の中を駆け巡るのは、死の1文字。走馬灯らしきものが流れ始めて、俺死ぬんだな。なんて思った。
「⋯っ、凛!!!」
なんで、という言葉は、声にならない。俺は、兄貴に突き飛ばされて道路へ倒れ込む。
直後、響き渡る甲高いブレーキ音と、つんざくような悲鳴。そして、ぐちゃりと何かが潰れるような音。
⋯⋯?
「⋯⋯にぃ、ちゃ⋯?」
トラックは、フェンスに突っ込んで止まっていた。真っ赤な鮮血が地面を濡らしている。
その隣には兄ちゃんが倒れてて、大切な足はタイヤに潰されてて、頭から血を流してて。
兄ちゃんが俺の名前を呼んで、でもその後の言葉は周りの雑音に紛れて聞こえなくて、それで、それで⋯⋯。
気がついたら、お葬式だった。
写真の中の兄ちゃんは、相変わらず仏頂面だ。
「⋯⋯⋯。ねぇ、母さん。兄ちゃんは⋯?」
「凛⋯。冴は、冴はね⋯っ、!」
母さんが何故か顔を歪めていて、それを支えるようにした父さんが俺に言い聞かせるように言う。
「冴は、死んだんだ。」
「⋯⋯違うよ。だって兄ちゃん、この前まで話してたもん。俺、兄ちゃんと話してたよ⋯?」
柄にもなく、声が震える。
兄ちゃんが死ぬ訳ない。だって、兄ちゃんは凄いんだもん。
違うよ。と頭の隅で誰かが言う。信じられなくて、信じたくなくて、自分の耳を塞いだ。
「そんなわけない⋯。だって、兄ちゃんは、」
俺のせいで兄ちゃんが死んだなんて、認めてしまったら壊れてしまう。
この後幽霊になったseちゃんが出てきて、ナイトスノウの話をしたり、告白したりなんか色々あります。
テスト終わって気力が残ってたら書きます。英語分からなさすぎて詰んだ。助けて。
コメント
4件
いあああああああああ!!! 好きです…好きです…好きです… 大事なことなので3回言いました ゆっくり続き書いてください‼️🤩
最高すぎた、、🥹🥹 やっぱ天才だ!! seさん死んでrnちゃんが苦しむってのもいい、!! 続き気長に待ってるー! テストも英語も頑張って、!!