注意
・二次創作です!公式に迷惑がかかる行為は絶対におやめ下さい
・ちょっとえっちぃかもしれません⋯
・天使、悪魔パロです
・失敗作です。下手ですからね???
これ全てOK!って方だけどうぞ!!
この世界は3つに分かれている。
人間界。天使界。そして悪魔界の3つだ。
天使界には様々な掟があり、それを破ると天使の輪を毟り取られ、悪魔界へと落とされる。
これは、悪魔へ堕ちた兄と、天使に生きている弟の話だ。
天使界の掟の1つ。
『兄弟同士で恋愛感情を持つのは禁止』
これを破った兄ちゃんは、悪魔界へと落とされた。
まだ俺たちが幼かったこともあり、謝罪し、二度と兄弟間で恋愛感情を湧かせるなと天使界の偉い天使に言われた。
俺はその威圧にすぐに恐縮してしまい、「絶対に兄ちゃんのことを好きにならない」と宣言してしまったが、兄ちゃんは違う。
凛のことをずっと愛している。
そう兄ちゃんは告げた。
反省の色が見えないとして、悪魔界へと落とされた兄ちゃん。
でも、兄ちゃんは怖がってしまった俺を責めなかった。ただ、
「絶対に迎えに行く」
そう告げられ、額にキスを落として兄ちゃんは消えた。
それから10年。
周りの天使達は、「冴のことは忘れろ」と俺に強く言いつける。
幼い頃に刷り込まれたそれは、16歳になった今でも消えることは無い。
俺は兄ちゃんのことを思い出すのはほとんど無く、天使として生活をしていた。
⋯⋯でも、たまに寂しくなるときがある。
俺の名前を呼んで、温かい腕で抱きしめられて。初めて兄ちゃんと体を重ねた日。
ローションとか、避妊道具とか何も知らずに、ただ幼いまましたその行為。
やり方なんて分からなくて、ただ本能に従ったままだった。
お世辞にも気持ちいいとは言えなかったけど、内ももに兄ちゃんがつけてくれたキスマーク。
寂しいときは、それをたまに思い出した。
いつもみたいに過ぎる日々。
目の前に現れた人物に、目を奪われた。
「凛、迎えに来た」
だって、そこに立っていたのは紛れもない兄ちゃんだったから。
「⋯⋯兄ちゃん⋯?」
「そうだ、凛。迎えに来るって約束しただろ」
天使の雪のように真っ白な服とは真反対の、夜を煮詰めたような暗い黒の服。どこからともなく高級感が漂っていて、やっぱり兄ちゃんすごい⋯と素直に受け入れそうになった自分の頬を叩いた。
「⋯っ。俺は、兄ちゃんのことなんか待ってない。帰って」
そうだ。俺は1度罪を見逃された身。もう一度同じ罪を繰り返したら、速攻で悪魔界に落とされるに決まってる。
兄ちゃんに背を向ける。
「⋯ふーん」
少し低い、怒ったような声が後ろから聞こえた。
あまり聞いたことのない声に、小さく肩を震わせるが、ここでビビってはいけないと、心の中で自分を律する。
「そんなこと言って。ここ」
「っ⋯!?」
兄ちゃんの指が、俺の太ももについたベルトに触れた。
子どものときとは違う、大きくて角張った手に、びくりと体が跳ねた。
フッと兄ちゃんが大人っぽく笑って、耳元で囁く。
「俺がキスマつけたところだろ」
「⋯ちがっ⋯!」
「覚えててくれてんのか?」
「ふぁ⋯っ」
弱い羽の付け根を触られたら、もうダメだった。
他の誰に触らせてもこんなことにならない。兄ちゃんだから、こうなるんだ。
腰が抜けてしまい、兄ちゃんの腕を掴んで寄りかかる。それでなんとか、地面に座り込むことだけは避けた。
「そうだから⋯っ!兄ちゃんのこと思い出してたから!だから、そこ触るのやめっ⋯うぁっ!?」
がくがくとみっともなく足が震えて、兄ちゃんにしがみつく。やだ、と兄ちゃんに告げても、笑うだけで辞めてくれようとはしない。
「なぁ、凛。悪魔界へ来いよ。俺がいっぱい可愛がってやるから」
「⋯むり。やだから⋯おれは__むぐっ」
兄ちゃんに口を塞がれる。幼い頃にやっていたバードキスじゃなくて、もっと深く、深いものだ。
鼻で息しろ。と兄ちゃんに指示されるけれど、上手く出来なくて酸欠で頭がボーっとする。
「なぁ、いいだろ?凛」
「⋯うん。兄ちゃんになら、なにされてもいいや⋯」
兄ちゃんが、視界の端で笑った気がした。
それから、幼い頃の性行為をなぞるように、兄ちゃんと寝た。正直、子どもの時よりめちゃくちゃ上手くなってて、本気で死ぬかと思った。
天使も、堕ちるときは一瞬なんだなぁって思う。
兄ちゃんとお揃いの黒い服を着て、俺は1人で笑った。
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