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「ねぇ若井…愛ってなに?」
首を絞める力が弱まった。元貴はすごく悲しそうな目をしていて寂しそうで、光を見失ってしまった、孤独。みたいな目だった。それでも俺から目は離さない。いつのまにか首から手は離れていて元貴は俺の胸で泣いてた。
「僕さ…ずっと寂しくて」
「若井が話しかけてくれたとき本当に嬉しかった…」
先程まで一人称が俺で首を絞めていたとは思えないほどか弱い声で俺のシャツをぎゅっと猫のように引っ張る。
「だけどね若井」
「僕、曲作っててわかったんだ。」
元貴は立ち上がり、自分のクローゼットの奥から黒い箱を取り出してきた。
「愛したら人は満足して消えてしまうんじゃないかって」
「好きだよ若井のこと
でもね、愛さない。」
元貴が言ってることが理解できない。
どういうことだ?
「だからさ若井…
俺だけのモノになってよ」
俺だけのモノ。そんなこと言われてもわからない。
何を言っているの?
元貴は箱の中からピンクの玩具、長いロープ、拘束バンド、首絞める用のリードなど色々出してきた。
「若井。」
元貴はそれを持って俺に近づいてくる。
嫌な予感しかしなくて俺は後ずさる
「も、もとき、ゃ、めッ」
「躾した方がいい?」
俺は焦って謝りまくる。何されるかわからないから。
「若井、好きだよ」
…嫌なのに、こんな姿晒されて、玩具とか色々挿れられそうになったり、首絞められたり、監禁状態な陥るのに、元貴のその”好き”で壊されていく俺がいる
好きと言われるたびに心の奥が熱く溶けて、元に戻るには時間がかかりそう。
「若井はおれのことすき?」
すぐに返事できなかった。付き合ってもない。ただのクラスメイト、バンドメンバーだから。友達としてすきなんて言ったらきっと元貴はもう、俺に期待してくれなくなる。
「ねぇ…ってば」
俺が無言でいたせいで元貴の情緒は安定しなくなった。また首を絞められる。
「くるし、っ…やめ…」
「なら俺と付き合って。
そうしたらやめるから」
聞きたくなかった。だけど本当に死んでしまいそうだったから受け入れるしかなかった
「わか、た…から…」
元貴はニヤと笑い、じゃあと続ける
「元貴のことが好きです。俺の彼氏になってください」
そう言えという目で訴えてきた。
「あ、もちろん可愛くね?」
俺は苦しくてしょうがなくて、言うしかなかった。
「もときの…ことがすき、です
おれのかれしに…」
言う前に元貴は違う。とはっきり言う。
「もっと可愛く」
「元貴のことすきだから、俺の彼氏になってくらさい、っ…」
恥ずかしくて虚しくて涙が溜まる。
元貴は俺の顎を掴み、目を合わせてくる。
満足したように笑い、
「今日から俺のモノね❤︎」
と。
あぁ、終わった、俺言ってないことあるのに。
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