『クラスの陰キャ男子は”元”不良でした。』Episode.9
ぷちぷち→👀
ぽん太→🐤
いむ→🐾
ひなこ→🎀
New! のあ→🍪
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side:祭雛子 -matsuri hinako
ーガラガラッ‥
?「おはようございます、っ」
🎀『あっ、おはよ~のあ”先輩”っ!』
🍪「ひなこさん、 おはようございます!(にこっ」
百石乃愛。
“先輩”呼びには特に意味は無いけど、なんとなく先輩感があったからそう呼んでる。
実際私より年上だし、大人っぽいし。
「のあちゃんおはよー!」
「今日もかわいいよね、百石さん」
🍪「ありがとうございますっ! (にこっ」
やっぱり、さ。
私なんかじゃなくて、 先輩の方が………
🎀『”四大美人”に相応しいよ‥(ボソッ』
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side:松海冬知 -matsumi futi
「今日は文化祭の準備をするぞ! 」
👀(もうそんな時期かぁ…)
『折角の文化祭なら、 売上1位・人気投票1位になりたい。』
うちのクラスメイト達は、 文化祭とか体育祭とかのイベントに燃えるタイプの人間だ。
だから、クラスの出し物は全力で盛り上げようとする。
👀『こっちとしてはありがたいよな。
俺らがやらなくてもアイツら自分からやってるし(コソッ』
🐤「いや、 それあんま喜ぶようなことじゃないっすよ‥?
サボったら確実に〆られますって。 (コソッ」
🐾「お前ら集中しろよ‥(呆」
アイツらと比べたら、俺らは『めんどくさがり』の部類に入るのだろう。
実際、俺はすぐサボろうとした訳だしw
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👀『Zzz… 』
🐾「ぷっちー、起きて~(コソッ」
👀『無理、まだ寝るぅ……Zzz..』
🐤「…いむさんみたいなこと言いやがって(ボソッ」
🐾「聞こえてるぞ?(ニコッ」
👀『え、いむはやだよ』
🐾「ざけんな」
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side:祭雛子 -matsuri hinako
「ねぇねぇ、今回の文化祭、1年と合同でやるんだって~!」
「今回も抽選かな?
○○くんと一緒だったら良いよね~!」
🍪「もー、また彼氏の惚気ですか? 笑」
HRが始まる直前まで、
クラスメイト…主に女子の声が耳に響く。
🎀(ぷっちー達と一緒がいいな‥ でも、1年はクラス多いよね、 今年は諦めよ…)
🍪「~~~~、(にこっ」
どうしても、目で追ってしまう。
🎀(………なんでよ)
望めばどんな物でも手に入るだろう。
どんな人からも認められて、 憧れられているだろう。
その上、頭も顔も良いとかさ………
🎀(ずるいじゃん、そんなの。)
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「よし… じゃ、投票通り”喫茶店”にするが‥ どういうモチーフにするとか、案はあるか?」
今日は一日中ずーっと文化祭準備。
一限目は出し物と係決めらしいから、適当に居眠りしてサボった。
🎀(私が居なくても特に困らないでしょ。)
顔面だけのめんどくさい女子は、 居なくても困らない。
そうでしょ?
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side:本田歩都 -honda poto
🐾「へー、喫茶店になったんだ?」
🎀「うん! あとはクラスくじの運次第、ってとこかな~!」
👀「一緒だと良いな。」
一限目終わりの休み時間。
ひなこさん‥2-Eのテーマは、『喫茶店』。
うちの学校の文化祭では、 2年のクラスがテーマを組み合わせくじで一緒になった1年のクラスが詳細を決める。
今は2年のテーマが決め終わったそうなので、これからクラスの組み合わせくじをするらしい。
🐤『いやー、このルール聞いたときはびっくりしました‥』
🎀「あははっ、私もそうだったな~w」
ひなこさんは1人だけ学年が違う。
年上って訳だから少し距離を置いてた時期もあったけど、今はすっかり仲良しだ。
彼女のフレンドリーさ、打ち解けやすさ、そして文武両道の才能。 どれも”学園四大美人”の称号に相応しいものである。
🐤『すごいなぁ…(ボソッ』
🐾「ぽん太、どした?」
🐤『あ、いえ!何でも無いです!』
やっぱり、いむさんも観察眼は負けてないなぁ…(笑
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side:祭雛子 -matsuri hinako
ーガラッ。
教室のドアを、少し勢い良く開く。
その音で何人かこっちを振り返ったが、その音を出した張本人を見てすぐに目をそらした。
……私が、”四大美人”だから。
🎀(そんな称号、何の意味もないってのにさ。)
私は元々大人しいけど、フレンドリーでもなかった。
だから、顔が良くても、頭が良くても近寄ってくる人は居なかった。
……みんな、みーんな顔だけ見てる。
私の表の顔…「バケノカワ」だけ見てる。
🍪「~~~~、~~~~~~~‥w」
あの子はきっと、私のことなんて見てない。
私と先輩の関係なんて、きっとそれだけなんだ。
🎀(………なんでだろう。)
誰も私のことなんて見てない。
「バケノカワ」ですら見てくれない。
そんなこと、とっくのとうに分かりきってたのにな。
🎀(お願い。)
誰か、”あたし”を見てよ…
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side:松海冬知 -matsumi futi
🎀「じゃ、またね~っ!(にこっ」
👀『…おう、またな。』
アイツにしては珍しく、わざとらしい笑顔をしていた。
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“祭雛子”。
俺のたった1人の従姉で、同時に古くからの”友達”でもある。
俺達はいとこだけど、 親友と言って良い程仲が良いし、 お互いの弱いとことか良いとことかはそれなりに知っているつもりだ。
……その、はずだった。
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『んん‥ッ、』
俺が起きたときには、教室の中はもぬけの殻だった。
「あんな顔、見たことない。」
何故か、そう呟いてしまった。
「違う。アイツだってそんな時もある。」
咄嗟にそう否定した。
それが、間違いだったのかもしれない。
“そっちだって違う。
アイツは完璧なんだ。
勉強も運動もコミュニケーションも、何もかも完璧じゃないといけない。”
「違う、そうじゃない。
俺はそんなこと思ってない。
アイツが、ひなこが完璧じゃないといけない理由なんてない。」
そうだろ、ッ?
“違う。お前は心のどこかでアイツに期待してるんだ。”
“自分が貰えなかったモノを、アイツは貰ってた。”
“だから嫉妬した。だから尊敬した。”
「‥違う。」
“何が違う?俺の言ってることは違うか?”
「違う、 違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う……ッ!!」
「俺はアイツじゃない、完璧じゃない、!
だからアイツの気持ちなんて…ココロなんて分かんねぇよ。
そうだよ、俺は何一つ分かってない。
アイツは何を望んでる?アイツに俺は何をしてほしい?」
“自分のココロですら掴めないのか?”
「あぁそうだよ。俺は何にも分かってない。」
“……オレには分かるぜ?
お前のココロなんて、手に取るようにな。”
「………当たり前、だろ。」
“‥オレはお前で、お前はオレだ。”
「………知ってるって。」
“‥オレはお前の……いや、まぁそれは良いが、”
“……いつか正直になった方がいい。 オレから言えるのは、それだけだ。”
「………っ、」
“ま、せーぜー頑張ることだな。”
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やっぱり、俺はオレのことなんて分からないんだ。
「”お前のココロなんて、手に取るようにな。”」
👀『ッはは…』
👀『理解できるなら、とっくのとうにそうしてるっつの。』
だって、
👀『俺は、お前なんだから。』
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ーキーン,コーン,カーン,コーン…
👀『……あ、集会‥』
つい、集会のことを忘れてしまった。
👀『まぁ、いっか。保健室でサボろ~‥』
そのとき、俺はまだ知らなかった。
🍪「………どうしてなんですか、ッ?(ボソッ」
──俺とアイツに迫る、学園最大の脅威に。
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Episode.9
『バケノカワ』 終了
Episode.10・・・11/16公開
-作者より-
どうもシャマスです!
今回ちょっと自分でも何書いてるのかよく分からなかった……次回は頑張ります。
途中で出てきたもう1人のぷちさんは、 ぷちさんの本性?ってかもう1つの人格?… みたいな感じです。
ちなみに文化祭編の章ボス(?)はのあ先輩です。
それではまた~
コメント
4件
どうなるんだろ? 続きが楽しみ((o(。>ω<。)o))ワクワク