皆様こんにちは!今回は、いや今回も!太中を書いていきます!今回の太中要素は凄く薄いです!というかほぼ要素ありません!それでも良ければ見ていって下さい✨それではどーぞ!
⚠️文スト腐 太中
BEASTと黒の時代がクロスオーバー⚠️
【第1話 記憶の始まり】
──や。
なんだ…?声が聞こえる…
─ち─や。
一体、誰の…
「中也!」
「はっ!!」
はっきりと聞こえた”あいつ”の声で飛び起きると、真っ白な天井が目に入る。
「ここ…は…?」
「ここは病院だよ。君任務中に急に倒れちゃうんだからびっくりしたよ…」
病院?任務?倒れた?
…あぁ、そうか。俺倒れたんだ、あの時。
「中也、来た。ヤツだ」
何だ…?
「…」
目眩が…
「中也?」
チカチカッ。
「っ…!」
その時だった。
幻覚だと思うが、一瞬だけあいつの右目に巻いている包帯が左目に巻いているように見えた。
その瞬間、視界がぐらりと揺らぐ。
あぁ…もうダメだ…立てな…い…。
バタッ。
そこからの記憶は全くない。
俺がここにいるということは、恐らく太宰がここまで俺を運んできてくれたのだろう。
「…ありがとうな、太宰」
「うん、どういたしまして」
あぁ、その笑顔が眩しい─…なんて、馬鹿馬鹿しいな。ありえない。
何せ俺はこいつを嫌っているのだから。
そしてこいつも俺を嫌っているのだから。
笑顔が眩しいなんて思うのは、この今生きている世界ではありえないだろう。
そう思うとするのならば、きっとそれは俺の精神がおかしくなっちまった時か、他の世界であいつの事を好きになっていた時くらいだろう。
まぁ、どちらにせよ有り得ねぇ話って訳だ。
…ん?そういえばあの時─。
チカチカッ。
「だ…ざい…?」
ツー。
「何……で、」
「左目に…包帯、なんか…っ」
「!!」
思わずガバッとベッドから飛び起きてしまった。
「うわ、びっくりした。何、どうしたの。」
あれは…何だったんだ…?
「急に飛び起き…て」
「はぁ、っ…げほげ、はっ、はっ、」
何だよ…これ…。息が…上手く吸えない…。
くる…し…ぃっ。
「中也…っ?!」
あ、これ…駄目だ。意識…が……遠のい…て……。
それからまた、数時間後。
「…ん、」
今度は首領室で目を覚ました。勿論そこに居たのは首領で、目を覚ました俺に気がつくと「大丈夫かい、中也君」なんて声をかけてくださった。
「えぇ、大丈夫です。ただ…少し貧血気味だっただけです」
本当は貧血なんて無いんだが、首領に心配をかけたくないので嘘をついて誤魔化すことにした。
「そうかい?ならいいんだけれど。あぁ、でも無理は駄目だよ。また倒れられても困るからね」
「…はい。ご心配ありがとうございます。気をつけます」
「…中也君、今日は仕事を休みなさい」
「…えっ?」
仕事を休む?でも今日の分の仕事が終わっていないし、それに…。
「仕事のことは気にしなくていいから、今日は休みなさい」
「で、でも…」
「これは首領命令だよ」
「…し、承知…致しました…」
「それでは…失礼致します…」
「うん、ゆっくり休んでね」
ガチャン。
「……はぁ」
首領に迷惑をかけてしまった。きっとポートマフィアのみんなも心配して、今から俺のところに来るのだろう。
嗚呼、駄目だな、俺。
みんな仕事で忙しいってのに迷惑かけて、その挙句、仕事まで休んで。
「何してんだろ、俺」
ポツリと独り言を吐くとそのまま廊下を突き進んだ。
部屋に戻ろう。今日はもう誰にも会いたくない。迷惑をかけてしまった罪悪感で頭がクラクラする。
だが、そんな思いも届かず、心配した姐さんが俺の所へやって来た。態々俺のところになんて来なくたっていいのに。
「大丈夫かえ、中也」
゙…でも、優しいな。゙
姐さんが心配そうに俺を見つめてくる。
「はい、大丈夫です。」
「本当かえ?」
「はい、もう何ともないので」
すると、急に姐さんが抱きついてきた。
「良かった。心配したぞ、中也」
その言葉を聞いて、「あぁ、やっぱり心配をかけてしまったのか」と申し訳なくなる。
「すみません……」
「今度何かあったら、私を呼ぶのじゃぞ」
「ありがとうございます…そうさせて頂きます」
「それじゃあ、ゆっくり休むのじゃぞ、中也」
その言葉に温かみを感じる。胸の奥が温まる。ホワホワする。
「はい。ありがとうございます」
俺が去り際にゆっくり手を振ると、姐さんも優しく振り返してくれた。
よし、やっと部屋に戻れる。…そう思ったが、また一人、俺を心配してやってきた後輩がいた。
「中也さん。お体は大丈夫ですか」
「芥川…ありがとう。もう大丈夫だ」
そう言うとほっと胸を撫で下ろす芥川を見て、こいつもまた優しいな、と心が温まる。
「もしかして、ですが…今自室へ行く途中でしたか」
「!」
芥川はそこまで俺の事を気にかけていてくれたのか。少し驚いた。普段ムスッとしているから、てっきりあまり人に興味が無いんじゃないかと思っていた。…まぁ、太宰を除いては。
「あぁ…うん。そうなんだ。今自室に戻ろうと思っててよ」
「やはりそうでしたか。これは失礼致しました」
そう言って頭を軽く下げる彼に「そこまでしなくても…」と言いたくなる。
「もし、中也さんが嫌でなければ部屋まで送りましょうか」
「え?」
いや、そこまでしてくれるのか?…ははっ。どれだけ優しい後輩なんだか。
「あ、…じゃあ、お願いしてもいいか?」
「はい。勿論です」
そう言って彼は俺を部屋まで送ってくれた。最中、場を和ませるように世間話なんかをしていた。みんな仲間思いで…優しくて…。良い奴ばっかりだ。
部屋に着くと彼は「体、お大事にしてください」とだけ言い残し、仕事へ戻って行った。
おかえりなさいませ!
閲覧ありがとうございました!誤字脱字ありましたらすみません💦
それでは、ばいゆら〜!
コメント
4件
見て下さりありがとうございます! 誤字脱字ありましたら教えて下さると幸いです! ⚠️この物語に全く関係の無い話題のコメントはお控え下さい⚠️
確認がァァァァァァ!! 遅くなってしまったァァァァ!! すみまッせんッ 本当に神ですか?神ですね。 当たり前ですね。 本当に大ッッッッッッッッッ好きです!! めっっちゃいいッッッ 胸にばちこーんッッッってきました ありがとうございます!!