皆さんこんにちは!お久しぶりです!
ついに引退試合も終わり、時間に余裕が出来ました!これからは投稿頻度上がるかもしれないので、投稿頻度についてはまたお知らせで!
そして、今回 ゆらからめろうに名前を変更しました! しばらくは慣れないかもしれませんが、恐らく今後のアカウント名変更はないと思いますので、今日からめろうとしてよろしくお願いします!
あ、私のことは皆さんのお好きに呼んで下さい!
そして今回から挨拶を固定します!(前から固定しているものは少々変更したしました)
それでは今回も始めましょうか!
めろうの世界へ行ってらっしゃいませ。
⚠️文スト腐 太中⚠️
※今話からBEAST太宰さんが暴力的になります※
俺は先程の優しい姐さんや芥川を見て、余計に申し訳なくなる気持ちを抱えながら柔らかいソファーに腰掛けた。
ポートマフィアのみんなは優しい。でも俺はみんなに何もお返しが出来ていない。それで本当にいいのだろうか。ふと昔のことを思い出そうとしたその時。
「君は本当に駄目だね」
「っ、!!」
どこかから声が聞こえた。
ソファーから立ち上がって辺りをキョロキョロと見回すが、誰もいない。何もおかしな物はない。
今のはなんだったのだろう。…いや、気にしないでおこう。また、苦しくなるだけだ。
あいつらを思い出して心に鉛を落とされるのはもう御免だ。
荒くなった息を整え、昔ここに来た時のことを思い出す。最初は厳しかった姐さんも、いつの間にか俺を可愛がってくれるようになって、部下からも親しまれ、最初は何かとイタズラをしてきた太宰も、少し落ち着いた。共同任務を拒否することが無くなった。まぁ、「何でこんな蛞蝓なんかと…(以下省略)」なんて文句を言うのは変わらないが。
俺って案外恵まれているのではないだろうか。だってこんなにも良い人が周りに沢山居るんだ(太宰を除いては)。きっとみんなは見返りなんて求めない。優しいから。なら、俺が出来ることはなんだ?ふとみんなの言葉を思い出す。
「ゆっくり休むのじゃぞ」
「体、お大事にしてください」
あぁ、そうか。俺ができるのは早く体調を治して仕事に戻ることだったのか。
「分かりました、体しっかり治します」
誰も聞いちゃいないが、先程の2人の言葉に対して返事をした。そのまま布団に潜り、瞼を閉じれば、直ぐに眠りにつくことが出来た。
翌朝。馴染みのある声に起こされ、目を覚ます。
「ほ〜ら、起きて、中也」
「ん…」
何だ、太宰も心配で来たのか。
本当に、みんな優し─。
は…?いや、嘘だろ…?待ってくれよ。これ…この……
「ぁ…ひゅ、っ…は、はぁっ、はーっ、はっ…」
俺の…目の前にいる奴…は…。
「どうしたの?」
“それ”は、
『どうしたの?笑』
左目に包帯を巻いた、あの時たった一瞬だけ見えた、あの─。
「ねぇ、大丈夫?笑 ふふっ」
太宰だった。
それはこちらを嘲笑いながら声をかけてくる。まるで俺の事なんてただの玩具だとしか思っていないような、心配の色が見えない行動からは、この太宰が俺の反応を面白がっているのだということが嫌という程分かる。
「……出ていけ」
そんな彼に冷たく言い放ってやった。あいつはここに居ちゃいけない。そう、直感で感じたから。
俺の言葉にそいつは苦虫を踏み潰したような顔をして、次に鋭いナイフのような視線をこちらに向ける。
「は?」
「っ…、」
思わず息を呑む。色んな敵と対偶してきた俺だが、今のあいつの視線、目つき、声色…全てが怖い。無表情で片眉だけをぐっとつり上げるその顔に、背筋が凍りつく。
「そっかぁ、そうだよねぇ。君は僕のこと嫌いだもんね。でもさ、流石にそれは酷いよねぇ?ねぇ?」
途端に、にこにこと笑みを浮かべたそいつは、今まで聞いたことがないくらい低い声で
「謝れ、今すぐ」
謝罪を要求してきた。その圧に反射で謝ってしまいそうになった。だが、俺はそれでも謝らなかった。
「へぇ、謝れないんだ」
彼がまた声のトーンを落とす。何かと思い、彼の顔を覗き込もうとすると、目の前には既に大きな手のひらが拡がっていた。そのまま手は下に落ち、首元に。
「悪い子♡」
そのままがっしりと首を両手で掴まれると、その手にぐっと力が込められた。
「ぁ゙がっ…ゔ…ぐっ」
あぁ、これ…殺される…。全身で感じた。俺はこいつに殺される。恐怖、痛み、苦しみ。全部堪えて瞼を下ろした。
首の感覚が無くなったなと思い、ふと片目を薄く開ける。そこには誰もいなかった。だが、先程までの首をぎゅっと締められた感覚がまだ残っている。
洗面台へ走る。そして真っ先に鏡を見た。鏡に映る自分。それには首を締められた時についたであろう手形がくっきりと首筋に残っていた。
…どうしよう。みんなに何かあったとバレてしまう。
ふとした思いつきでスマホを手に取り、ある番号に電話をかける。
トゥルルル…トゥルルル…
「あっ、首領…」
「嗚呼、中也君じゃないか。どうしたんだい?」
「今日、仕事に復帰しようと思っていたのですが、昨日の任務でスーツを汚してしまって…」
「私服で仕事をしても、宜しいでしょうか…?」
「なんだ、そんなことかい。いいよ、好きにしてくれたまえ。それより体調は大丈夫かい?」
「はい、もう平気です。ご心配おかけして申し訳ございませんでした。」
「そうか、良かった良かった。じゃあ体は大事にね」
「はい、ありがとうございます。それでは失礼致します」
ピッ
良かった、これで首の痕を隠せる。
急いでハイネックの服を取り出し、それに合う服を選ぶと、直ぐに着替えた。
再び鏡を見てみる。よし、首の痕が上手く隠れている。良かった。もし首領に許可が貰えなかった場合や、ハイネックの服が無かった場合、どうなっていたことだろう。もしかしたらポートマフィアのみんなに「その痕どうしたんですか?!」と驚かれ、また心配をかけていたかもしれない。
さて、ぐだぐだしていないで仕事に行こう。パソコン、スマホ、ノートにペン、先日作った資料など、沢山の荷物をひとまとめにする。
ガチャン
その荷物を抱え、俺は部屋から出ていった。
お帰りなさいませ。
今回から起承転結の承と転の間に入り始めました!楽しんでいただけたでしょうか?
誤字脱字ありましたらすみません!
それでは、またのご来店を。
コメント
3件
お名前の件把握致しました!! 今回も神すぎでした 泣きそうです😭 作品の雰囲気がもうとぉぉぉっても大好きです✨ 何食べたらこんなに神になるのやら。。。続き楽しみに待っています♪
見て下さりありがとうございます! 誤字脱字ありましたら教えて下さい! ⚠️この物語に全く関係のないコメントはお控えください⚠️