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ネオンに包まれた道を抜けた所にあるアパートの一室。
その中には高校生の少女が一人いた。
夕焼けに反射して黒髪が綺麗に映る。
彼女は帰った後何をするのか 誰も知らない
学校の同級生も バイトの人も
けど 僕 は知った。
自慢したら人気者になれそうだけど
必ず言っては行けなさそうだ。
じゃあ、君には教えるよ。自己責任ね。
「よいしょ…」
晴美はベッドに鞄を投げ捨て、ソファーに座りテレビをつけた。
「なす高騰 なぜ」 「強風で足場転落 茨城」
時計の時間は流れていく。
きっとフェイクであろうニュースを、親に教えてあげてたあの頃が懐かしく馬鹿らしい。
そんな事を思い、ふっ、と小さく笑った。
5時になった。スマホのアラームが鳴る。
晴美は何かを思い出した様にキッチンへとぼとぼと向かった。
冷蔵庫を開ける。空っぽで、納豆と作り置きのお惣菜やエナドリがちょっとだけ置いてある。
そして晴美は、冷蔵庫の中に自分の髪の毛を入れた。
最後閉じる前、冷蔵庫から「豚丼用」と書かれた豚肉の入ったタッパーを取り出し、パックご飯を炊いた。
「美味しい…」
晴美は豚丼を食べてそう言った。
ほぼ自分は大きな努力はしていない。
あのタッパーも、友達が料理を教えてくれた時 持って帰っていいよ と言われ持ち帰ったもの。
だけど満足するご飯はとても好きだった。