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『クラスの陰キャ男子は”元”不良でした。』
Episode.23
ぷちぷち→👀
ぽん太→🐤
いむ→🐾
ひなこ→🎀
のあ→🍪
-作者より-
いつの間にか♡5000越えててびっくり。
✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼
side:祭雛子 -matsuri hinako
🎀『……ねぇ、ぷっちー。』
👀「お前、聞かれたくなかったんだろ。」
🎀『………え、ッ?』
あのあと、ぷっちーがわたしの腕を引っ張って、ほぼ無理やりに連れて行かれた。
どこに行くかは分からなかったけど、途中からわたしの飛び下りた屋上に向かっていることが分かった。
👀「アイツらに…お前が飛び下りた理由、聞かれたくなかったんだろ?」
👀「……俺だって。昔の話はあんましたくねぇし、今すぐ忘れられるなら忘れたい。」
🎀『……』
言葉が、出てこなかった。
ぷっちーがずっと悩んでいるのはわたしのせいだって、今までずっと隣に居たからとっくに分かってた。
それでも知らないふりをしたのは、ぷっちーがこれ以上わたしの為に悩んでほしくなかったから、かな。
きっと、わたしがぷっちーに無理に言えばもっと悩ませることになっちゃうから。
だから、言わなかった。
わたしが父親を殺しかけたとき、ぷっちーはわたしとは違って物心ついたばかり。
そんな中であんな風景を目の前で見せられたら、きっと心に大きな傷を負っているはず。
いや、負ってないはずが無いの。
🎀『……なん、で…』
👀「なんでって、何が……」
多分、無意識だったのかな。
弟には、ぷっちーの前では、カッコ良くて頼りになって、優しくて……あの子の姉に相応しいって思われるような”おねえちゃん”で居たかったのに。
そのために、ずっと我慢して来たのになぁ。
🎀『なん、っで…なんでよぉ……!』
鼻の奥がじわりと熱くなって、視界が曲がったレンズ越しに見えるように歪む。
頬を伝う暖かい水を指で拭おうとして上げた腕を、暖かい指先に止められた。
👀「…泣くなよ、とは言わねぇけどさ。 目、擦ったら赤くなっちまうぜ?」
🎀『ぅ”~、ッ…』
本当は、こんなところ見せたくなかったのに。
👀「アイツらにバレたくないんだろ。ちゃんと隠せよな?」
なんで、そんなに優しいの?
なんでわたしなんかに、そこまでしてくれるの……?
🎀『…ん、ぁりがと……っ』
せめてお礼は言わなきゃと思って、喉も痛い中で言葉を絞り出す。
まだ泣きたいけど、弟の前だから精一杯の笑顔を無理やり作って涙を止めた。
👀「……あぁ。」
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side:松海冬知 -matsumi futi
周りには何も無いし、屋上の真下の階は移動教室の部屋が多いからほとんど人も居ない。
遠く離れたグラウンドや中庭から、部活中の生徒や帰宅する後輩達の声が聞こえるだけ。
誰にも聞かれていないし、誰の声も聞こえなかった。
👀(やっぱり、最後まで「姉」のプライドは残ってんのな。)
変なところで不器用だ。だが、今はまだそれでも良いのかもしれない。
これから時間をかけて、アイツらとバカやって……
ひなこのその「プライド」を、
俺が、俺達が、壊してやれば良い。
👀(悪いプライドは、ほんとは早くぶっ壊してやりたいんだけどさ。)
👀『……”ねぇちゃん”。』
🎀「…っ、?何、」
昔の呼び方は、もう何年もしてきてない。
二人で家出して、ちょっとだけ不良みたいなことになって。
そこから再開したときには、俺はこの人のことを「姉」と言う風に扱っていなかったんだと思う。
この期に及んで弟面するのは嫌だけど、多分、今はこっちの方が都合が良いのかもしれない。
👀『ここってさ、屋上以外もボロいし、どよっとしてるからあんま人が来ねぇんだ。』
👀『…ついでに言うと。俺、口は堅いよ。』
🎀「、っ……」
👀『…俺はさ、ねぇちゃんにとっては出来た弟じゃなかったのかもしれない。』
これは、本音だ。
俺らしくないけど、カッコ付けじゃない…全部、本心から言っている言葉なんだ。
それをずっと言ってやりたかった。
けど、邪魔でしか無いお互いの気持ちが邪魔をしていたから。
👀(俺らしくないな、こう言うの。)
「自分らしくない」ことを分かっていても、理解していても、
多分、どんな形でも俺はこの人にこう言ってしまうんだと思う。
それでも、今だけは。
俺は「松海冬知」じゃなく、「祭雛子の弟」として… ありのままの俺で、居られる。
👀『けど、俺はあんたが姉で良かったと思うし、心の底から嬉しく思ってる。』
🎀「ぇ、」
自分らしくないことを言いすぎて、さっきから顔が熱い。
きっと、気持ちが高ぶって体温が上がっているんだろう。まぁ、もしかしたら偶然ってことになってくれるかもしれねぇけど。
👀『……ありがとう、』
この世に生まれて、生きていていることだけで、こんなにも嬉しかった。
それだけじゃなかった。
俺にいつも優しくて、悲しいときは自分より先に俺を励まして、笑わせてくれた。
俺に何かあったときはいつもすぐに駆け付けて、俺よりも俺を心配してくれた。
その行動の1つ1つで、俺が救われてたこと……ねぇちゃんは知らないんだろうな。
👀(気付いてくれるのが一番だけど、気付いてくれないなら直接言うしか無いじゃん。)
……ほんと、あんたはずるいよ。
俺にここまで言わせたんだからさ。
👀『……ねぇちゃん。』
まぁ、でもしょうがないな。
だって、 祭雛子は。
『俺の姉になってくれて、ありがとう。』
🎀「……っ、うん…!」
俺の、世界で一人だけの姉なんだから。
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Episode.23
『「ありがとう」をずっと』 終了
Episode.24・・・2/22公開
-作者より-
次回は待ち詫びた平和回です。ありがとう。
コメント
6件
ああ"〜‼️ もう、天才すぎですあなた、✨
続き楽しみです!! いつも感動する回をありがとうございます!