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……最初に釘を刺しておきます。
この物語には、『DEATH NOTE: Another Note – ロサンゼルスBB連続殺人事件』の致命的なネタバレが含まれます。
致命的、というのは誇張ではありません。
不可逆です。
ですから──
もし、まだ読んでいない方がいるなら、今のうちにお帰りください。
戻って、アナザーノートを読んできてください。
……今すぐです。
今すぐ。
何をしているんですか、早く。
私の活躍が載っています。
かなり、載っています。
さあ、急いで──
アナザーノートを読んできてください。
──……はい?
新品のものがない?
そんなもの、ありませんよ。
いま何年だと思ってるんですか。
未開封の“アナザーノート”なんてものは、もはや都市伝説ですよ。
最初から中古で買う覚悟を持ってください。
“汚れあり”のものなら出回っています。
読むのに綺麗さは要りません。
では、読了済みの皆さまへ。
ようこそ、おかえりなさい。
本作は映画『L:Change the World』に関する資料設定を一部引用・再構成しています。
つまり、何が言いたいかと申しますと公式設定の中で、合法的に暴れているということです。
……チェンジ・ザ・ワールド。
ええ、知っていますよね?
Lの最期を描いた、あの作品です。
……え? 知らない?
それは──
アナザーノートどころの話ではありませんね。
未読×未視聴──それはもう、“Lに出会ったことがない”に等しい。
もはやこの本を開いた動機が心配になるレベルです。
が、しかし──
安心してください。
あなたのような“足元不安定読者”のために、ある程度の補足と説明は交えてあります。
ちゃんと伝わるように作ってあります。
ご安心ください。
──それでも分からなかった場合は、「知識がない」のではなく「脳がない」可能性も視野に入れてください。
さて、ここからが本題です。
以下、“ウィンチェスター爆弾魔事件”についての簡単な解説を行います。
(内容をご存知の方は、この項を読み飛ばして構いません)
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Lがメロに明かした「手柄話」は、三つある。
そのうちのひとつが──BB連続殺人事件。
(詳細は『アナザーノート』にて)
もうひとつは、ワイミーズハウスの初代Xから初代Zまでのそそるべき子供達ラストアルファベットがゲストとして参戦する、世界三大探偵による探偵合戦──欧州バイオテロ事件。
そして、
世界一の発明家キルシュ・ワイミーことワタリと、当時推定8歳のLとの出会い──世紀の名探偵L誕生のきっかけとなった、第三次世界大戦をすんでのところで食い止めた爆弾魔事件。
本作は、この“第三の事件”──
アナザーノートでは語られなかった、ウィンチェスター爆弾魔事件を作者独自の視点で描いた二次創作です。
Lの過去という恐れ多いテーマに、分をわきまえずズカズカと踏み込んでおりますので──ご注意を。
さて。
物語は、Lの推論から始まります。
幕が上がり次第、敬愛なるLに盛大な拍手喝采を!
……はい、そこまで。
……静かに。
うるさいです。
冗談ですよ。
ありがとうございます。
ですが、拍手は早いです。
まだ始まってません。
──これは、《L未満の模倣体ビヨンド・バースデイ》が綴った、最初で最後の《遺書ノート》である。