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かれこれ10回くらい見てる....... この作品がめちゃ好き過ぎて........ 10回くらい見るほどこの作品が好きという事を伝えたい((
ぐるぐる言うとるci可愛すぎんか?? まじで最高でした
やばい😭ほんと好きです!好き過ぎる!😭久しぶりに泣きました😭ほんと神作品過ぎます😭ぐるぐるとかほんと意味深過ぎて好き過ぎます😭あ、初コメ失礼します
注意事項
・この作品はwrwrd様の二次創作です。
・本人様とは関係ありません。
・検索避けに協力してください。
・軍パロです。
・ci スパイ要素があります。
・痛々しい表現が含まれます。
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ずっと気になっていた。
俺の次に入ってきた男。
そいつは、ciと名乗った。
ふわふわの水色髪は可愛らしいのに対して、
ぐるぐる眼鏡は何か奥を感じる。
俺が近くを通れば、すぐさま笑って挨拶をする。
眼鏡の下にある瞳を見てみたい。
なんて、よく思ってた。
いつも、君の首にぶら下がっている時計は
キラキラと赤い光を灯していた。
俺は、それがGPS付きの通信機だなんて
思いもしなかった。
───────────
gr「…皆、もう気づいているな??」
総統室に、ciを除くほとんどの人が集まる。
皆、真剣そうな顔をしながらも、寂しいような
空気を出していた。
勿論、俺も。
tn「ciが、A国のスパイである事が判明した」
「明日、W国から追放するつもりだ」
tnは、書類を片手に淡々と喋る。
冷静としているように見えるが、
瞳は静かに震えていた。
zm「……」
そんなtnよりも動揺を隠すことが出来ないのは
zmだった。
zmは、誰よりciを大切に扱っていた。
ciは、国の敷地の近くで倒れていた。
zmは、それを見つけて拾っていたんだ。
一日中、付きっきりで看病もしていた。
それも、国に入るための演技だったのだろうか。
zmと仲を深めたのは、情報を取るためだったのだろうか。
そう思うと、とても辛い。
zm「……ッ」
rb「すまん、zmと俺抜けてもええか」
gr「…ああ、今日はゆっくり休め」
rb「行こか」
rbは、zmの手を引いて、総統室を後にした。
shp「…全部、演技だったんすかね、」
ut「…多分そーやろ、」
kn「スパイやしな…本心とは思えん、」
sho「確か…あいつ元詐欺師やろ??」
皆で、ciとの思い出を最後に語り合う。
演技だったとしても、一時期の仲間だったのだから。
そして、その時は来た。
ciを総統室に呼び出す。
いつもの通り、明るい声で入ってきた。
入った瞬間、空気が重いことに気が付き、
顔が強ばった。
ci「…どうしたん、??」
当たり前のように、zmの隣に行こうとするciの腕をgrが掴んだ。
ci「……え?」
gr「心当たりあるよな」
ci「……」
ぐるぐる眼鏡は、微かに暗くなった気がした。
ciは、静かにgrを見つめた。
grも、静かにciを見つめた。
ci「…なんのことですかねえ〜??」
「あっ、僕がヘマしちゃうから説教〜!?」
そんな、下手くそな嘘をつく。
無駄だというのに。
tn「お前には心底失ったわ」
ci「……あぇ、??」
tnは、GPS付きの通信機が埋め込まれた、
ciの懐中時計に手をかけた。
ci「や、やめてくださいッ!!」
tn「バレとんねん!!お前がスパイなことはッ!!」
パリンッ…と音がして、時計の長針が床に落ちた。
ciはそれを見て、身体を震わせた。
ci「……そうや、俺はスパイや」
「だからなんやねん、やらな殺される所やったんやぞ」
落ちた長針を拾い上げて、俺らを見た。
ci「…」
静かな時間が流れたと思いきや、
いきなり爆発音がした。
shp「けほっ、けほっ…なんや!?!?」
tn「周囲警戒!!!!」
煙を必死にかき分けて、ciを探す。
床にぐるぐる眼鏡だけが残っていた。
───────────
目を覚ませば、そこは牢の中だった。
手足は拘束され、首には首輪を付けられていた。
俺の宝物の懐中時計は、長針が外れて、もう動くことはない。
またこの生活か…。
俺は、元々ここの軍の一般兵だった。
ひょんなことから、幹部含め、軍の人達に
暴力を振るわれるようになった。
親に貰った宝物の懐中時計だけは、
壊れないように必死に守ってきた。
皆は、俺の目付きが悪いだの、いらつくだの。
そういって、目を重点的に狙ってきた。
そのため、傷がついたのか右目は見えなくなった。左目は赤黒い色になってしまった。
元々の橙色の目はもうどこにも無い。
こんな醜い者だと分かれば、友達なんて
一生できない。
そう思ったので、この分厚いぐるぐる眼鏡を
付けることにしたんだ。
分厚い眼鏡は、俺を守ってくれた。
口元だけ笑っておけば、皆俺が明るい奴だと思う。
A国なんて、嫌いだった。
W国にスパイしに行けと言われた時、
途中で裏切って帰らないつもりだった。
W国の皆が守ってくれると勝手に思ってた。
なのに、思っていたよりも早くバレて、
幹部には捕らえられた。
そして、裏切り者だと言われて、今に至る。
この感じ、拷問だろうか。
そんなことされるのなら、W国の皆に
殺されたいところだが。
仕方ないよな。
それでも、頭に浮かぶのは、W国の皆だった。
ぐるぐると渦を巻いて、俺の前に現れる。
zm。
また俺を助けてくれないのかな。
──────────
ciが居なくなり、安全な毎日に戻った。
だが、空気は一向に良くならない。
特にzmだ。
いつもに増して、銃の命中率は高いし、仕事も早い。
だけど、それはいい事ばかりではない。
tn「zm、もう終わろうや」
zmに触れれば、八つ当たりをされる。
そう、自主練は己の八つ当たりである。
zm「……」
tn「…落ち着いたら来ぃや」
shpはまともに飯を食べなくなった。
あのrbは、ずっと部屋にこもっている。
shoは、どんどんとやせ細る。
皆、明るいciに救われていたんだと実感する。
取り返しに行ったり出来ないのだろうか。
そんなことを考えていると、急にインカムから
微かな声が聞こえた。
tn「誰や??」
耳を済ませて、よく聞く。
ci「ぁ”…ぁ”、、やっ…と、きけ…たぁ、」
それは確かにciの声だった。
なぜ、ciとインカムが繋がるのだろう。
tn「…ci、」
ci「ふふ……、おれ、あした、しぬ、ねん」
荒い呼吸をしながら、そう伝えられた。
gr「…どういうことだ」
全員に繋がっているらしく、皆も
俺と同じように混乱していた。
ci「めのまえが…ぐる、ぐる、」
そう言い終わると、ciはパタッという音と共に、通信が切れた。
インカムはこっそりと持ち出したのだろう。
総統室に皆集まった。
gr「…聞いていたな??」
ut「…ciからの、やつ、」
kn「な、なんでアイツが死ぬん!?!?」
sho「意味がわからへん…!!」
混乱していると、zmが思い切り机を蹴った。
大きな音が響いて、部屋が静まり返る。
自分の心音がうるさい。
zm「…A国潰す」
zmは、明らかに殺気立っている。
歯を強くガチガチと噛み締めて、銃をポケットに入れた。
zm「…俺はアイツに裏切られても、アイツを俺は裏切らない」
「今のは、絶対に助けを求めてたはず」
rb「…俺も行く!!」
shp「こんなん、行くに決まってるやろ!!」
kn「よしゃ…潰したろ!!」
sho「ci強奪大作戦やー!!」
拳を天井に掲げて、皆で用意をする。
久しぶりの戦争で、さらに逆襲。
grは、凄く楽しそうだった。
───────────
ci「ぐる…ぐる…」
視界が渦を巻いて落ち着かない。
何日、俺はここに居るんだろう。
横腹からは出血をしているし、色んな箇所も
傷だらけだ。
そりゃ、健康な身体はわけが無い。
食だって、皆の残飯処理だし、風呂も入れないし、おまけに殴られるし。
辛い…なんて情けないことを考えながら、
床にぐたりと寝転がっていた。
mb「お前、明日処分するからな」
「もう満足したと上に命令されてな」
そうとだけ伝えられて、また1人にされた。
俺、明日居なくなるんだ。
そんなこと言われても実感しないな。
何回も死にかけてるのに生きてるから。
あーあ。
褒められたいなあ。
俺、凄く頑張ったよね。
W国の情報、ひとつも言ってないよ。
ねえ、偉いよね。
俺、頑張ったよね。
褒めて欲しいな。
そう思い、ポケットを探ると、懐かしのインカムが出てきた。
俺があの日、こっそりと持ち出した。
tnの声を聞けた。
grの声も聞けた。
これで満足。
ありがとう。
最後の力が尽きて、腕がぱたッと床に落ちる。
そのまま、瞳も落ちていった。
真っ暗なはずなのに、まだ目の前はぐるぐる。
鞭で足を叩かれて目を覚ます。
外はもう真っ暗だ。
ci「…??」
mb「おい、着いてこい」
首輪に繋がっている鎖を引っ張って牢から出された。
首が苦しくて辛い。
視界もぐるぐるのまま。
何日ぶりに立って歩いたのだろう。
そのせいもあって、まともに歩けなかった。
それが癪に触ったらしく、俺を引きずるように、乱暴に連れていった。
mb「一々面倒かけんな」
ci「……」
喉から声は出なかった。
静かに、廊下を引きずられて、
擦れる足が痛くて仕方ない。
横腹から、ぽたぽたと血が垂れていく。
一応、止血したんだけどな。
snが教えてくれた方法。
俺には出来なかったのかな。
それくらい、才能が違うってことだよね。
俺は、もうW国に行くことも、皆と会うことも出来ない。
そう思うと辛くて呼吸がしづらくなる。
そんな時だった。
いきなり、耳に響く警報音。
どこかの襲撃だろうか。
俺は逃げられないのに。
mb「なんだ!?!?」
警報音が鳴り響いている中、
後ろからコツコツと足音がした。
そして、静かな殺意と、懐かしの安心感を感じた。
?「みつけた」
ポケットから慣れた手つきで拳銃を取り出し、
俺の首輪を乱暴に持つ男に構えた。
目に入ったのは俺の大好きな仲間だった。
パンッ…とした銃声音がした後、静かにこちらに視線を移した。
目を見開いて、膝から倒れ落ちた。
zm「…ciぉッ………、」
zmだ。
優しくて暖かく抱きしめてくれた。
それが嬉しくて、息が通った。
ただ、そんな奇跡なんてものはない。
俺は出血量が限度を超え始めていて、ついに
意識も消え始めていた。
zmも、そんな俺に気づいて、慌てて横腹を抑えた。
zm「出血!?!?」
ci「……ッ…ッ」
もう無理かもしれない。
zmがぐるぐると渦を巻いて消えていった。
───────────
インカムから、ものすごい大声が聞こえてきた。
耳を突き抜けるほどの大声を出すものだから、
耳が痛くて、硬直する。
sn「ど、どうしたの…!?!?」
zm「ciが血ぃ…やばくてッ!!」
「どぉすればええの!!たすけてッ!!」
zmは、明らかに焦っていて、涙ぐんだような
声を出していた。
俺は、A国の近くにテントを張っていた。
もし怪我人が居たら、手当をするために。
そして、そこにはshpとutが待機をしている。
他の皆は、戦場だ。
shp「俺、バイク走らせて、連れてきます」
ut「了解!!救急箱準備するわ!!」
sn「おっけー、zmはそこで待機!!」
zm「でもciがぁッ!!ciぉッ…ciってばぁッ…!!」
sn「落ち着いて、まずは止血をしよう」
「今shpくん達が向かったよ」
「zm、パーカーか何かで出血場所を抑えて」
zm「分かったッ!!」
数分後、バイクの音が聞こえ始めた。
ciくん、今助けるからね。
zmが抱き上げて連れてきたのは、
本当にciだろうか…と思うくらいに
変わり果てたciくんだった。
zmは、shpくんの背中に顔を埋めていた。
きっと、泣いているのだろう。
ciくんを受け取り、至急手当を始める。
呼吸が静かになっていく、出血量がやばい。
ダメだ。
俺が焦ったら1番ダメだ。
そう自分に言い聞かせて、集中する。
今、助けるから。
───────────
戦争は終わった。A国は木っ端微塵になった。
ciはというと、ずっと寝たきりで、
怪我も治らない。
snは、そんなciに付きっきり。
zmも、許可を得て、特別にciの看病を
手伝っていた。
ut「ふー…」
煙草の煙を眺めながら、一服する。
早くciと吸いたいな…なんて思いながら。
kn「お、ut先生やん、」
ut「おー…ちょっと話さん?」
kn「おう、ええで」
ut「ciのことやねんけどさ」
「アイツが起きたら、サプライズしたい思ってて」
kn「おう、奇遇やな、俺もそう思ってたわ」
ut「はは、嘘つけ」
kn「嘘ちゃうもーん」
ut「それでな、俺アイツに渡したい物があんねん」
kn「ほー?」
ut「時計買いたいねん」
kn「時計ぃ??」
ut「ほら、ciがかけてたやん」
kn「ああ、懐中時計のことか??」
ut「そう!!お前高いやついっぱい買うやん??」
「だから、お前に決めてもらいたくて」
kn「おすすめのブランドもん買うか??」
ut「せやな!!今度買いに行こ!!」
kn「そーするか!!」
そんなことを話していると、煙草は短くなっていた。
灰皿に押し付けて、ベランダを後にする。
そして、医務室に寄っていった。
ut「sn、ciどお??」
sn「うん、怪我は治ったよ、まだ本人は寝たきりだけど」
ut「そか、よかった」
カーテンを捲ると、zmが出てきた。
奥にあるベットでは、ciが寝ていた。
zm「utせんせ…」
ut「よっ、もうすぐ起きるで、きっと」
zm「…おう!!」
sn「ciくんも頑張ったんだよね」
ut「早く戻っといで、うんざりするほど撫でたる」
zm「うわ、かわいそ」
ut「なんで!?!?」
しばらくすると、皆が集まってきた。
皆、ciの様子を見に来た。
──────────
にぎやかな、楽しそうな音がする。
懐かしい声も、暖かい手も、俺は知っている。
ぐるぐる
ぐるぐる
ずっと、俺の目の前はぐるぐると渦を巻いている。
手を出せば、吸い込まれてしまいそうだ。
ぐるぐる
ぐるぐる
でも、楽しそうな音は、この渦の中から
聞こえてくる。
勇気を出して、手を渦に入れた。
すると、予想通り吸い込まれた。
ぐるぐる
回って回った。
ci「………」
静かに目を開けた。
目の前には、W国の皆が居た。
各自、喋っていた。
楽しそう。俺も入れて。
zm「ふははッ…やめろや!!」
笑うzmの後ろ姿を眺めた。
zmだ。
本物だよね。
夢じゃないよね。
そう思って、zmの手を取った。
すると、驚いた顔でこちらを振り返った。
それと同時に皆もこちらを見た。
ci「……、??」
zm「ciぉッッ…!!!!!」
zmは、俺に伸し掛るように抱きついてきた。
突然のことで、頭が落ち着かない。
sn「起きたんだ!!助かったんだ…!!」
shp「…ciッ、、」
tn「よかったぁ…!!」
皆が涙を流した。
俺のためにって思うと嬉しかった。
すると、ut先生が俺の手を取った。
ci「…??」
ut「おかえり」
手には、新しいキラキラの懐中時計が置かれた。
すぐさま、顔に近付けて、時計を見る。
針がリズムに乗って、カチカチと動いている。
ci「……とけい、」
ut「ciは、俺らと仲直りしてくれるか??」
ci「……」
ぐるぐる
時計が回る。
大切な人達と過ごす時間はとても早い。
ぐるぐる
おわりんちょ
長すぎand謎すぎ 作品になってしもた😭
ぐるぐる…にも色んな意味がありますよね
ぐるぐる眼鏡、目眩、時計の進み方…とか
もう詰め込みすぎたら、謎すぎました、
泣きたいです😭
↓おまけ (ciくんの目を見てしまった彼)
あれから、ciは完全に動けるようにもなり、
俺らとも喋れるようになった。
でも、前のciとは違った。
違う…というか、本心で接してくれるようになった。
ci「ねね…ut先生、俺の目って嫌??」
突然、夜中に俺の部屋を尋ねたと思ったら
こんなことを聞かれた。
ut「嫌なんか思わんよ、でも何があったのかは気になる」
ci「…言っても、嫌いにならん??」
ut「うん、約束」
ciから、目について教えてもらった。
俺は、聞いていて辛かった。
俺は、ciの右目が白くなっているのも、
左目が赤黒くなっているのも、
ciの頑張った証じゃないか…とciに伝えた。
ciはそれを聞くと、安心したように涙を流した。
元々は、綺麗な橙色だったらしい。
そのciも見てみたいと思ったが、
今のciでも、俺は嫌だとは思わない。
ci「…よかった、ありがとうut先生」
ニコッと笑いかけて、部屋を出ようとする。
ut「ci、今日もお疲れさん」
懐中時計は、もう12時を指している。
それではまた明日。