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カプリコの頭@スランプ中
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コメント
1件
最近下書きを整理していて、こういった没や書きかけのものを大量に発見したんですが、それらを1話にまとめて投稿するのって需要ありますか?
かなり前に書いていたものです。
続きを忘れてしまったので没な上に短いですが、せっかくなので投稿しておきます。
文才なんかありません。
案の定駄文。駄文。
cpはどこかに記載してます。
主はにわかです。解釈違いがあると思います。
※ご本人様には関係ありません。
死ネタ
曲パロ
最初から、全部知ってた。
茹だるような暑さに視界が揺らぐ。蝉の声に頭がガンガンと痛んだ。
こちらを気にもとめない青空はあまりに刺激が強すぎて、遠くを流れる入道雲にさえ腹が立つ。
運動音痴になんて苦行を強いるんだ。ろくに舗装されていない田舎道を睨む。
肺が痛いほどの息切れと、背中にじっとりと張り付いた制服も相まって、ただただ自分が惨めったらしかった。
どうしようもなく、泣きたかった。
最初から全部知っていた。
全てのはじまりの日、僕の机に黒百合を置いたのはハヤトだった。
信じたくなかった。ちっとも嬉しくなんてなかった。嘘だって思いたくて、ずっと泣いていた。
同時に、何事も無かったかのように僕に手を差し伸べるハヤトが分からなくなった。
僕の事が嫌いで、僕が虐められるように仕向けたはずなのに。向けられた笑みも、触れてくる指先も全部が優しくて。ハヤトの瞳は、確かに僕を見つめていて。それで、気づいてしまった。
お前、僕のこと好きなんでしょ。
そうだよね。だってお前は僕の事が好きで大好きで愛おしくて堪らないもんね。
だから、僕を貶めたんだよね。
あーあ、勿体無い。せっかくの綺麗な顔をそんなに歪めて。青ざめながらこちらに駆けてくるハヤトを真っ直ぐ見すえて、嗤ってやった。
どうせ、こうなってたんだよ。分かり合うなんて、愛し合うなんて、僕らには出来なかったんだよ。
白線の内側から、踏切の外側から、ただ見つめあって、笑いあって。僕は、それだけで良かった。
わざわざ、互いに踏み込む必要なんてなかったはずで。その点、僕は慢心してたんだろうね。お前も僕と同じだって、思い込んでたんだろうね。
潮風が吹き抜けた。僕とハヤトの間を、涼やかに。
僕は何も言ってやらない。さよならも、ばいばいも、またねも、言ってやらない。
精々後悔と美化されきった思い出だけを抱えて生きていけばいい。
きっと、ずっと、何年経っても、お前は僕のことを忘れられない。
それがお前の望んだ事だから。
大丈夫、お別れじゃないよ。
お前の一生の後悔として、ずうっといっしょに居てあげる。
耳障りな轟音も、夏の暑さも、蝉の鳴き声も、もうどうでも良かった。最期に見て、聴いて、感じるのは、ハヤトが良かった。今更になって涙が伝う。
僕の身体がひしゃげる様は、ハヤトの目に焼き付いただろうか。