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第4話 悪魔への治療
健也は、俺に問い詰めてきた。「君は、本当に僕たち組織の仲間にならないのかい?なんでもできる。クソみたいな世の中を変えられるんだ。なぁ、なれよ!楽しいぞ。」狂ってやがる。「何故、クソな世の中だと思ってるんだ?」俺がそう聞くと「当たり前だ!弱い奴がいれば叩く。政治だ政治だと言って金を取り立てる。そう思うだろう?何故皆平等に生きていけないんだ!親に金がかかるという理由で捨てられ、食べるものもない。そんな時、救ってくださったあのお方は必ず、世界の頂点に立つ。それを手助けするなら、いくらの犠牲が出ようがどうでもいい!」健也は怒っていた。俺は、健也の気持ちが全てわかるわけではない。でも、目を覚まさせることはできる。「健也!テメェの親なんかどうでもいい。テメェの思想なんて知ったこっちゃねぇ!だが、無関係の人まで巻き込むってんなら俺が助けてやる!キング・サファイア!」俺はスタンドを出し、健也に飛びかかる。「なら、君は僕の患者にしてあげよう!Dr.white!」健也が自分の右腕を左腕で触ると、右腕が剣のような形になり左腕がハンマーのようになった。俺は、健也の攻撃を避け、拳を連続で打ち込んだ。「オラオラオラオラ!」健也は、顔から血を流したが顔を触ると一瞬で治った。「君は勝てないんだよ!僕を助ける?助けてなんて言ってねぇよ!」健也の攻撃が腹に飛んでくる。今度は腕を、鎖鎌のようにしてきた。腹に鎌が刺さる。「うぐっ!」俺は思わず血を吐く。休んでる暇もなく攻撃が飛んでくる。「キング・サファイア!the world!時よの止まれ!」あたりが静止する。呼吸を整え鎖鎌をしっかりもつ。腹から抜けるとそれこそ致命傷だ。時は動き出す。健也は、余裕の笑みを浮かべている。俺は、人生で初めて死にかけている。勝てるかわからない。でも、こいつに伝えなければならないことがある!鎖を勢いよく自分の方に引き寄せる。「馬鹿なのか?僕は君に近づくほど有利になるんだよ!」健也は、剣をさらに大きくし切り裂こうとする。しかし、俺は待っていた。俺の射程距離に入る瞬間を。リスクはあるがこれしかねぇ。「キング・サファイア!the world!」時を止め、近くの地面を掘り、拳の中に入れ込む。そしてこいつの体が木っ端微塵になるまで拳を叩き込む。「オラオラオラオラオラオラ!」時は動き出す。あとは賭けだ。どうなるかわからないが一か八かこれで。健也は、木っ端微塵になったことに気づき体を直そうとする。しかし治った瞬間、健也は悲鳴をあげた。治った体に尖った小石や砂が入り込んだのだ。「やはりな、外は治せても中は直せない。身体自体は普通人間だしな。」健也はもがきながらも体を分解し石や砂を出そうとした。だか、俺はその一瞬を見逃しはしない。「分解したんなら、修復は同時には出来ねぇな。このまま、ぶちかまさしてもらうぜ!オラオラオラオラ!」健也は体を修復できたが、気を失ったためスタンド能力は消えた。そして、俺も倒れ込み気を失った。