愛 言 葉

反転術式も効かない

血は止まっているのに

「クソっ、なんでだ！！」

「私は親友1人助けられないのか！」

「…家入さん！」

「伊地知…」

「…黒梛さんは」

「まだだ、」

「家入さん…！もう脈が…」

「関係ない！！」

「〇〇…！どうして相談してくれなかった…！！」

「………」

「あ”ぁ…」

「助けられなかった…」

「家入さん…」

「なんで、なんで置いて行くんだよ、どいつもこいつも…！」

「この前まで一緒に話してたじゃないか……」

五条？

ん

なんで硝子は泣いてるの？

…そのうちわかる

何それ

それだけお前のこと好きだったんだよ

ふーん

硝子まだかなー

硝子はまだまだ先かな。

先っていつまで？

ずーっとずっと先

ふふ笑

「笑った…？」

「気のせいだよな、疲れてんだろ」

「埋めるのは、あそこでいいか。」

「ほら、〇〇懐かしいだろ」

「高二のときみんなで学校案内したよな」

「…ここになんか花あったよな」

「来世でも幸せになれ」

「非術師となってな」

黒梛がいるところに季節にも関わらず立派な

黒百合 が咲いていた

• ¿ -

「〇〇、」

『なあに？』

「あの花なんだ？」

『どれどれ？』

『この時期に咲くなんてだいぶ珍しいね』

黒百合だよ。

「愛 言 葉」

f i n .

御愛読ありがとうございました！

𝘛𝘩𝘢𝘯𝘬 𝘺𝘰𝘶 𝘧𝘰𝘳 𝘸𝘢𝘵𝘤𝘩𝘪𝘯𝘨.