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こんにちは。つうんです。えっと、あの...放置しすぎてしまいました...すみません。
今回はメリーバッドエンドですね。初めて書きますので少し変かもしれませんが、ご了承くださいませ。一部前回と同じ文(セリフ)があります。
良ければ読んでいってくださいな。
「父、上」すると日帝はぎこちない笑みを深める。「何をしに来たんだ?」日本。と彼はもう一度言った。抑えた声だった。
怖かった。父が自分にあんな夢を見せたのかもしれないと思うと。父の顔は逆光でよく見えない。だが、父の声が、体が物語っている。日本にとっていい感情など持っていない。体が小刻みに揺れる。言うしかない。日本は意を決して口を開いた。
「今日は、お話があってまいりました。父上」声が掠れ、震える。父は何も言わない。日本は言葉をつづける。
「父上...最近私の夢に何か干渉しましたか?」言い終わった瞬間胸倉を掴まれ押し倒された。
床に激しく頭をぶつけ、激痛に思わず呻く。ひゅっと息をのみ、自分の上に馬乗りになった父を見上げる。ようやく見えるようになった父の表情。それは、異常なほどの狂気であった。濁った紅い瞳の奥には執着が見え隠れしていた。自分に向けられる感情の重さに、日本は息ができなくなった。
「なあ...」父が喋った。「お前、夢で生きる価値がない、と言われただろう。」底冷えするような狂気が滲んでいる。
全くその通りだった。「あれな、お前の周囲の本音だぞ?現実を突きつけてやったんだよ。」と、父は言った。
信じられなかった。いや、信じたくなかった。やっぱり、自分が積み上げてきたはずの価値や信頼は幻で、必要とさえもされていなかったのだ。血反吐を吐くような努力を積み重ねてきた結果がこれらしい。何の意味もなかったのだ。自分の心が空っぽになっていく。愛されたいのに、愛されなかった。いや、愛されようとしたのに、愛されなかった。
父は笑っていた。「そうだ。お前に生きる価値なんかない。かわいそうになぁ...」心の底から愉快そうに笑う。するりと、日本の頬が撫でられる。「かわいそうなお前に、俺がありったけの愛をくれてやろう。」抱きしめられる。
全く温かくなかったが、日本はそれにすがるしかなかった。日本の目の前には、温かな愛のなれの果ての狂気と、絶望しかなかった。
虚ろに宙を見つめる日本を見、ふっと笑う。あんなもの、嘘に決まっている。日本は愛されていた。形は違えども確かに愛されていた。だって、理不尽じゃないか。どうして息子は愛され親は嫌われなければならないのだ。俺は愛されたかった。ならば...愛されている息子を自分のものにすれば、息子に向けられる愛も、自分に向けられるのではないか?馬鹿げた感情をあざ笑う。ふと、廊下の鏡と目が合った。醜い。あれは本当に自分なのか...?疑ってしまうほどの醜さだった。でも。もう引き返せない、戻れない。静かな回廊に高笑いが響いたのだった。
冷たい地下牢。黒い鉄格子。足首のおもり。自由を奪われ、生気をなくした日本は、今日もマリオネットのように、家畜のように。囚われたまま、幸せな夢を見ていた。
はい。終わりです。いかがでしたでしょうか...次回、ハッピーエンドです!乞うご期待!ではまた。
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