テラーノベル
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ナチ、降伏日5月9日。
完全に忘れてた……
政治的意図は無いよ。
最後、ナチ可哀想。
俺は彼奴が、嫌いだ。
その理由は、ざっくり2つある。
1つは、一次大戦の敵国だから。
2つは、ユダヤ人の味方だから。
いくら嫌いでも、話したくなくても、
同盟相手だから、援助はするし、
会議だってする。
だけど……ムカつく……
彼奴は、アジアで1番強いからって、
俺達、西欧列強と肩を並べているとでも思っているのか。
所詮、幾ら強くても、俺達には敵うまい。
そう思っていたのに……
ソウオモッテイタノニ
彼女の快進撃は凄まじかった。
イタリアが、連合國側に着き、
俺の国が、負け続きでも、
彼女は、自らの建国目的を達する為、
玉砕覚悟で、否、玉砕しても尚、
心折れること無く戦い続けた。
けれどそれは、
俺の国には、出来ず、関係無い話だった。
負け戦が続けば、此方が負けるのは確実。
いよいよ、
俺にも降伏が、近いてきた様だ。
カチャリ……
ゆっくりと、銃をこめかみに突き付ける。
……怖い
死ぬとなった瞬間、急に怖くなった。
死ぬ事への恐怖では無い。
俺が死ねば、…日帝が独りになってしまう。
独りになれば、
敵は、総戦力上げて、日帝を殺しにかかるだろう。
もう少し、同盟相手らしい事をしてやれば、
良かった。
もう少し、優しく接してやれば良かった。
もう少し、優しく抱いてやればよかった……
もう少し、もう少し……
後悔が押し寄せてくる。
銃を持つ手が震える。
-死にたくない
-日帝に会いたい
「ははッ……」
どうやら、
俺は…思ってる以上に、
日帝を愛してるようだ。
この感情は、
愛情なのか憧れなのか分からない……
「死ね……ナチス」
何者かが、俺の持つ銃とは別種の銃を引いた。
「ッ……!?」
彼奴…………恩を忘れたか……
嗚呼。此処で死ぬのか……
日帝……すまなかった……
・ナチを殺したのは、サロ共和国だよ。
前に投稿した、自殺のナチ視点かな?
サロ共和国は最近のお気に入り!
じゃあね!
コメント
1件
ナチさぁぁぁぁぁん!!!! ...神作品ありがとうございます。