テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
黒服「来てしまった……」
私は今、かつて”親”として私が家族と住んでいた家に来ている
ユウカ「ほら、お父さん。立ち止まって無いで動きなさいよ」
黒服「う、うん…解ってるですけどね?ユウカ、何故か動けないのです…それこそ金縛りのような」
ユウカ「はぁ?馬鹿みたいなことを言ってんじゃないわよ…化学的にあり得ないわ」
黒服「そうなんですけどね?」
何故だ…何故私は立ちすくんでいるんだ……だが、ここで立ち止まっている時間は無い
黒服「スゥー、では行きましょうか」
ユウカ「お母さんただいま~」
優希「あら!ユウカ、お帰りな……」
そこには私の仏壇に向かって手を合わせていた妻がいた
優希「ゆ、ユウカ?その人は誰なの?」
ユウカ「お父さんだよ」
優希「ユウカ……悪い冗談はやめなさい」
妻は悪い幻を見た様な眼をしている。
ユウカ「で、でも本当にお父…」
優希「ユウカ!その人に何を唆されたかは知らないけど……お父さんは恐らく死んだの…だからお父さんがここにいるなんて事は奇跡でもない限りあり得ないのよ……」
「残念ながら死んでると言えば死んでるし生きてると言えば生きてる状態なんだよ…優希」
優希「貴方は誰なの!?私の夫に成り済ます気なら私は貴方を撃つわよ!」
黒服「私は早瀬日向…正真正銘君の夫だよ……」
優希「嘘よ……呼び方や喋り方はあの人だけど…何より見た目が違うじゃない!」
黒服「それは…私が消えた日を覚えているかい?」
優希「夫が消えた日は鮮明に覚えてるわ……」
黒服「なら大丈夫だね…あの日異様な物体が居たのは覚えてるかな?私はその物体にユウカを庇い触れられてしまった…そして気付けばこんな姿……簡略すればこうなるね」
優希「確かにその日異様な物体が居た……そしてユウカを庇って夫は消えてしまった」
優希「じゃ、じゃあ本当に?本当に貴方なの?」
黒服「あぁ君を愛している正真正銘君の夫だよ」
妻は私に抱き付き泣いていた
黒服「ごめんね…ごめんね……君とユウカだけにして本当にごめんね」
優希「私もごめんね……あの時何も出来なくて…」
ユウカ「(これが…純愛ってコト?)」
この後は、私に供える予定だった料理を食べて、皆で買い物に行ったり、庭で線香花火をしたりして楽しんだ
黒服「これが私のお盆です」
先生「いや~家族3人揃って良かったねぇ」
黒服「で、ですよ先生」
先生「ん?」
黒服「家の娘は渡しませんからね?」
先生「へ?」
黒服「私は先生の事を大体把握しているつもりです」
先生「キモいけど事実なのがなぁ…なんで他人のくせして親並みに私の事を知ってんだよ」
黒服「敵の下調べは戦いの基本ですから…改めまして」
黒服「家の娘は渡しませんからね!」
先生「だからいきなり何なんだよ!」
黒服「私の調べでは貴方の異性のタイプは殆ど家の娘と同じですよね?」
先生「グッ……」
黒服「更に貴方は特定の生徒と話す時に他の生徒との感情の高まりが違う!その特定の生徒の中に家のユウカは含まれています…」
先生「……貴様、何故それを……」
黒服「おやおや~?気になる娘の親にそんな言葉使いして良いんですかねぇ?私ならぁ?いつでもぉ?ユウカに言うことがぁ?出来ますけどねぇ?」
先生「グッ……言わせておけばいけしゃあしゃあと…」
だがしかしユウカが先生の事が好きなのも知っている……だから親としての心は複雑だ。大切な娘を男に渡したくない気持ちと娘の恋心を応援したいと言う相反する気持ちが有り、私も強く言えないのだ
黒服「”絶対に”渡さないと言う訳では無いですよ」
先生「!」
黒服「これからの行動しだいですので……呉々も!変な行動は起こさぬように」
先生「……解ったよ」
ーーーーーーーーーーーー黒いスーツに隠れる絶望ーーーーーーーーーーーー
コメント
15件
これが幸せなるものですかい、わっぴ〜エンドっすね
黒服...一人の大人としての責務を全うしたんだね...マジでタヌキさん黒服を題材としてユウカが娘なんてストーリー考えても作れないよ...尊敬
変に拗れなくてよかったーー!ハッピーエンドだ!!