TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

「あの技はさっき防がれちゃったし…全体攻撃と行こうか!」

雷光は辺り一面に電気を張り巡らせる

「床なら防げないんじゃない?今は靴とかでなんとも無いけど数分もすれば君の体に直にくるよ?」

「なら私も時間経過の攻撃されて貰います」

春咲の足元から毒々しい紫色の花が広がり、一面が花で囲まれた

「これ君も喰らうんじゃ無い?大丈夫なの?まさか自傷してまで攻撃する気なの?」

「私には解毒の花があるので」

春咲は手から1つの黄色い花を出し、花弁を千切り口に入れた

「対策とか考えてるんだね、やっぱ花の能力だし花に関しては詳しいのかな?」

「そうですね、例えばこの花は菊、最近の研究で解毒作用があると発見され、老化防止にも効果がある為食用として売られるほどですし、他にも頭痛や発熱も直せる万能な花であり、肝臓にも良い効果がある事から摂取しやすいようにお茶として販売される程です、今のはバッと軽く言いましたが…」

「それで軽くなんだ、とりあえず詳しいって事はわかったし、そろそろ本番と行こうか」

雷光は電撃を春咲に向かって思いっきり放つ

「もう容赦しないからね!ここで行動不能にしてあげよっか!」


「あら、随分と戦ってらっしゃるのかしら?面白そうですわね」

鬼斬が大きく音が響く建物の方向を見てクスッと笑う

「残念ながらまだこっちが終わってないぞ?よそ見はスキだらけだ」

水谷は空中に水滴を出現させて鬼斬へと飛ばすが防がれてしまった

「援護に行った方がいいかしら?じゃあ代わりにこの子に頼もうかしら」

大きな体をくねらせるその姿はヤマタノオロチ、日本に伝わる蛇の怪異だ

「…めんどくさい奴に頼ったな、2対1で殺る気か?」

「いいえ、1対1で戦ってもらいまし、私はその間にあちらに向かわせていただきますわ、ご武運を」

鬼斬はそう言って去って行った

「早く行きたいがこいつを放置したら怪我人が出るな…仕方無い、相手してやる」

オロチは体をくねらせながら水谷へと向かい、噛み付くが水谷は避け、水の矢で攻撃をした、当たりはするが痛がってる様子は無い

「ダメージは通ってる筈だが…」

水谷は顔をしかめる、だが攻撃する以外に方法が見つからない

「水の刃!ウォーターソード!」

そう唱えてみるが形が一瞬で崩れてしまった、数粒の水滴が付いた手をジッと見つめるとオロチが水谷に向かって尾を払った、水谷は尾に弾かれ遠くへと飛ばされる、オロチは大きな口を開けた、

「ウォーターアロー!」

オロチの口に刺さった水の矢を抜こうと暴れる、口からは血が垂れている

「やっぱりな、硬過ぎる鱗を待っても体内は柔らかいみたいだ」

水谷はフッと笑って水滴を何粒か空中に浮かせて、オロチに向かって思いっきり放つ、少しひるんだオロチに向かってさらに畳み掛けるが、まだ動く力があるのか水谷に向かって噛み付くと思ったのか水谷は高く飛び跳ねる、しかし空中でオロチの尾に捕まってしまい、オロチは口をまた開ける、手を抑えられているから能力も使えない

(あ、死んだ…)

「…他の奴らなら勝てたのかな?」

そうボソッと呟く水谷の目からは涙が溢れて居た

「少しだけど楽しかった、ありがとう…」

そう言うと少し微笑みながら目を閉じた


「お!紅じゃん!終わったの?」

「いいえ、怪異にやらせてるだけですわ、それより貴方がここまで追い詰められるとは思いもしませんでしたわ、流石開能高校の生徒と言った所ですわね」

扉から鬼斬が入るとそんな軽い会話を広げて話していた

「…外に誰か居るんですか?」

「あら、貴方のお友達よ、今頃怪異の体内でしょうけどね」

鬼斬は春咲に目線を向けてフフッと笑う

「外から音が聞こえると思ったら通りで、でも私の友達はそんなに弱い人じゃ無いですよ?」

春咲はそう言うと鬼斬の方へと走りだし、蹴ろうとするが何かを感じ取ったのか一歩後ろに下がる

「あら良く気がつきまして、危機察知能力が高いようで」

「…嫌な予感がしたもので」

鬼斬の手には扇子が広がっている

「コンビ技と行こうか!合わせてよね、紅」

「こちらのセリフですわ、自分勝手にならないでくださいまし」

話をすると雷光が春咲に向かって走って来て電撃を放つ、春咲はすぐに花の壁を作った

「フラワーネット!」

春咲は雷光の動きを止めようとしたが、当たらずに避けられてしまった

「紅!合わせて!」

「わかってますわ!」

雷光はそう言うと鬼残の斬撃に合わせて電気を巡らせる、その斬撃は春咲向かって向かっていく

「やっかいな技ですね…」

春咲はそう言って花の壁を作り技を防ぐ

「でしょ?攻撃力が更に増して命中率も高くなるの!」

雷光は意気揚々に話している、鬼斬の命中はしやすいが威力が小さい斬撃と雷光の威力はでかいが範囲に広がり拡散してしまう電撃、2つの弱点を消して威力を高める技だ、

(落ち着け私…弱点は必ずある…)

春咲は自分にそう言い聞かせ真剣な眼差しで2人をジッと見つめる

次回 episode9 チャンス


loading

この作品はいかがでしたか?

40

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚