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書き置きしたら、投稿のとき楽だよね
メンタルがお豆腐過ぎるよ、らくです
いや、ほんと、色々と終わってますね、私
まぁ、言いたいこともないので、書いていきます
政治的意図はこれといって無いし、今回は史実もないですね
最初、アメリカが傷つく描写あるのでご注意を
それでは、どうぞ
親父が好きだったのは、子供の頃からだ
とっても優しいところが好きだった
…他にも、まぁ色々と
それは全部、同じ時から思い始めた
あの時は夜だったかな
寝れなくて、屋敷をふらふら歩いていた
すると、たまたま祖父とばったり会った
最悪だって思いながら、すぐ逃げようとしたけど、服の首襟を掴まれて、ひょいっと体を持ち上げられた
「ぁ゙っ…が…」
首が締まっていく感覚が苦しかった
痛いし、息をしにくい
「こんばんは、アメリカくん」
心のこもってないような声(実際、心なんてないだろうが)で祖父はそうやって言ってきた
こんな時まであいさつだなんてどうかしている、おかしいだろっ
息するのすら難しいから、答えれる訳もなく、祖父をただ睨む
それに返すように、祖父は無表情でじっと俺を見ていたが、やがてニコ、と意地悪な笑みをした
「夜に出歩くのは危険ですよ。真っ暗でなにがあるか分かりませんから」
祖父はそうやって言いながら、歩き出した
「ぐっ…ぅ…はぁっ、はっ…」
その振動で余計に首が締まって、息が苦しくなってく
体をジタバタしてもがいても、祖父はしっかり掴んでいて、まったく離してくれなかった
カツカツと冷たい足音が夜中に響く
それが終わるのが遠い遠い先に思えてきた
やがて寝室につくと、バッと手を離してくれた
ドタッと床に落ちて、体が痛む
とりあえず起き上がって、怪我してないか見ながら、呟く
「いて…」
体がぼんやりと痛んでいた
でも、祖父はそれを気にしてるのか気にしてないのか、こう言ってきた
「はやめに寝ることをおすすめしますね」
それから、じっと俺を見つめてたから、寝ろってことなんだろうな
変なところで、本性隠すあたり、性格が悪い感じがする
痛んでる体を一応持ち上げて、立つ
ずるずる足を引きづりながら、ベッドについて、入った
すると、祖父はやっと寝室を出ていってくれた
…最後に、ニタァッて意地悪な笑みを浮かべて
それが不気味ってのもあって、中々眠れなかった
ふと、ズルズルとなにかが引きづられている音がした
「ひゅーっ、はっ…ぅぐ…ひゅーっ、ひ…はっ、ぁ…」
苦しそうな呼吸音も聞こえてきた
段々と遠ざかっていくけど、頭にこびりついて離れなくて、ベッドを飛び出て寝室の外に出てみた
体が痛かったはずだけど、好奇心でそんなのどうでもよくなっていた
…おそらく、右に行ったはず
怖さなんてどっか置いてったまま、俺は真っ直ぐ歩いていった
少し、早歩きで、とてとてって
…でも、しばらく行って、部屋に心当たりが出てきた
そして、その部屋の方向に進んでいった
左に曲がったり、右に曲がったりして
「…‐れるじゃないか」
「ひゅっ、ぁ、はい…」
…そうやって部屋から声が聞こえてきて、やっぱりここなんだと思った
…ここは、祖父の部屋だ
気味悪くて、普段は立ち寄らないのに、今だけは別だった
丁度ドアが少し開いてて、覗いてみた
祖父ともう一人、父さんがいた
父さんは少し体が浮いてる気がする
俺が首襟を掴まれた時みたいに
…もしかして、同じことされてる?
父さんは肩を小さく震わせて息をしている
明らかに苦しそうだ
それをついじっと眺めていた
よく見る表情な気がするのに、特別なようななにか不思議な魅力があった
やがて、祖父が手を離したのか、父さんはへたり込んだ
「ふっ、ぅ…ひゅーっ、はぁっ、はっ…けほ…こほっ、ひゅぅっ、はぁっ」
そうやって息を整えてる父さんの頭を祖父が掴んで、持ち上げたのが見えた
…ほんと、容赦ない
「今日、アメリカが起きてたがどういうことだ?」
「ひゅぅ、はぁっ、ひゅーっ」
「おい、答えれるだろ?」
「…ぅ、知りませっ」
ドンッて鈍い音がした
ぎゅっとつい目を閉じちゃったけど、改めて見てみると、横倒しにされた父さんとその上に乗って、圧をかける祖父の影
「っ…ぁ゙、うぅ…」
苦しそうな呻きが聞こえる
「知らない?お前の教育が悪いからだろう。」
そうやって言う祖父の声も聞こえる
どうしても抑揚が変にあって、楽しそうなのはなぜだろうか
「ぅ゙っ…っ、申し訳ありません、申し訳ありませっ、ぁ゙っ、ぁ゙あ゙っ…やだっ、ごめんなっ、さっ」
ザクザクと分かりたくもない音が聞こえてくる
許しを乞う父さんの声とひどく合って気持ち悪く、背に汗が滲む
罪悪感を隠すみたいに変な感情が溢れてくる
あぁ、なんて美しいんだろう
儚くて、脆くて、すぐ壊れそうで…
かわいい、守ってあげたい
…ぐちゅ、ざくっ、ざしゅ
「あ゙あ゙ぁ゙っ、ぃ゙い゙、ぅ…っ…申し訳ありませっ」
「おい、言い訳しろ。お前は謝罪しかできない人形か?」
可哀想な悲痛な父さんの声と、それをまくしあげる楽しそうな祖父の声
まだ、見たいような、見たくないような、そんな気分にさらされながら、ひとまずその日は寝室に戻っていった
でも、目には明らかに怯えきって、許しを乞う父さんの姿がうつりきっていた
「父さん、大丈夫?」
次の日、お勉強の時間で、父さんに聞いてみる
腕からチラッと雑くまかれた包帯が覗いていた
まだ、赤く濡れてて、血は止まっていないのだろう
…あれから、なにがあったかは知らない
でも、父さんは俺がそう言うと、びくっとして俯いちゃった
「なんで、知ってるんですか…」
小さくそう言った声が聞こえた
震えを帯びた、壊れそうなか細い声
でも、そのあとからはいつもの声に戻った
「いいから、勉強しますよ」
…それから、勉強になったけど、いつも通りだった
父さんは叱ったりだなんてしない
…昨日、祖父に怒られたのは俺のせいだろうに、なにも叱らないで、教えてるだけ
…だから、父さんは優しいすぎるんだと思うな
それが、一番好きなんだけど