テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
「ん…」
暖かい…そう思って目を開ける。
見慣れた天井が見え…なかった。
え?ここ何処?
⁇「あ、起きた」
⁇「連絡するわ」
⁇「あんさん大丈夫か?」
「あ、はい…」
バタバタと騒がしい音が聞こえる。
音の方を見ると、血塗れの軍服…?(グルッペンが好きそう)に身を包んだ…待って、コレどっち?
『お〜!目ェ覚めたんか!嬢ちゃん、大丈夫か?』
「え、?あ、はい?」
血塗れ…
⁇「お前、血」
⁇「落とし忘れてる。着替えろよ」
『あ、そうやった』
普段着でええよな〜と言いながら何か呪文?を唱える。
瞬間、それまで着ていた軍服が姿を消し、黒のハイネックセーターにダボっとしたズボンに変わった。
「え、服…?」
『よっしゃ、コレでええやろ!』
『血の匂いせんよな?』
スンスンと自分の服の匂いを嗅ぎ始める。
⁇「大丈夫やと思うけど」
と雑面をつけた少年…ん?雑面?
「ロボロ…?」
rbr「え?俺の名前…」
⁇「さっき俺が呼んだの聞いたんちゃう?」
そういうのは目元の隠れたクリーパーが描かれたパーカーを被っている少年…
「ゾム?」
zm「俺⁈」
フム、と灰色の髪の人が顎に手をやる。
『ゾム、ロボロ、知り合いか?』
zm/rbr「いや?全然」
『フム、だよな?嬢ちゃんコイツらを知ってんのか?』
「知っていると言えば知っているんですけど…」
『けど?』
「なんか私の知ってる人とは若干違う気が…」
『…?嬢ちゃん、自分の名前言えるか?』
「あ、スザンナです」
『スザンナ…ええ名前やね。俺はジャノ。好きに呼んでくれて構わん』
ジャノさんが近付いてきて手を差し出す。
握手かな…?と此方も手を差し出すと、グイ、と強く引かれる。
「いっ…⁈」
『嬢ちゃん…何処のモンや?悪いこと言わへんから、言うたらどうよ?』
zm「ちょ、r…ジャノ⁈」
rbr「何やってんねん!女の子相手に…!」
『口出しすんな。俺はコイツが安全かどうか見極めたいだけや』
「?何処の…モン…って言うわけじゃないですけど、私、は、国境防衛の屋敷の主…です」
『ほーん…家系能力は?何処の国境や?』
zm「問い詰めすぎちゃう?」
rbr「お、おい…」
「…?家系能力…?ってなんですか…?」
『あ゛?知らねえ訳ねえだろ?白々しく隠さんでええから言うてみぃ』
「家系能力ってほんとになんなんですか⁈」
『おま…ホンマに知らへんの…?』
少し沈黙が流れる。
ジャノさんは掴んでいた手を離してくれた。
『一旦、俺はお前が安全か分かるまで監視下に置くからな?』
zm「は?監視下に置くって…」
rbr「この家で暮らすってことちゃう?」
「…?」
『ちょっとお前ら来い』
とジャノさんは2人を呼んで部屋の隅に行ってしまった。
『(お前ら、俺は偽名を使ってアイツと接する。お前らは名前が割れてる以上、隠す意味はないと思うが…俺の名前はジャノだ。分かったな?)』
zm「(ライカって呼んじゃダメなのか?)」
『(その瞬間俺のロケランが火を吹くと思え)』
rbr「(了解、ジャノな。)」
zm「(ジャノ…呼び慣れんが頑張る)」
『(おう。そうしろ)』
話が終わった様で3人が此方に向き直る。
『あ〜、なんつーか、さっきはゴメンな?あんな態度とっちまってよ』
zm「r…ジャノも悪気はねぇからさ」
rbr「許してやって」
『改めて、俺はジャノ。家系能力は銃生成(ガンスポーン)だ。宜しくな』
zm「俺はゾム!家系能力は爆弾生成(ボムスポナー)!宜しくな!」
rbr「俺はロボロ。家系能力は天の声(ナレーション)。よろしゅうな」
「あ、スザンナ、です。家系能力…?は分かんないです。多分有りません。宜しくお願いします」
『おう。コイツらは俺の友人や。仲良うしてや』
それぞれが自己紹介を終わらせた所で誰かの腹が鳴った。
NEXT♡50
つ、強気に出てしまった…
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!