テラーノベル
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……こいつ
「………」
全っ然吐かないな
殺……いやだから何でそうなるんだ、私
『あのなぁーーー?、何で私がアンタに情報吐かせようとしてるか分かるか?』
「……」
『先に言っておくが私は私情で聞きたいんじゃない、アレが無いと……』
足音? ……クソッ人が来たな
「あれ?旅人さんかな?見ない顔だね」
振り返ると男とその後ろに何人か居た、兵士か、人数不利……いや、私は強いし相手が強かろうと多少は戦える
てか腹立つなぁこの顔
うわっ私の首切ろうとした奴の目元とそっくりだ、しかも髪の色も同じ……うわうわうわ無理無理無理無理
『……』
「そう睨まないでよ」
「っ!」
男の声を聞いたおっさんがバッ!と顔を上げる、男の方へ行こうとしたので首を片手で引っ掴みおっさんの首に短剣を当てる
「助け」
半泣きで助けを求めようとしたので少しだけ強く短剣を首に当てる
『それ以上近付くなよーー』
簡単に言えば人質、まぁ殺すつもりは無いけいが
「……?、あぁ、イポス族か、復讐かい?」
『復讐も混ざってるかもしれんが別件だ』
正直自分が今、どういう感情で光を取り戻そうとしているのか分からない
「へぇ?」
ニコ、と軽く笑っている男
『……随分と冷静だな』
「まぁね、あっ君達はさっさと家に帰えりな」
男がそう言うと数人の兵士は男を残して何処かに行ってしまった
『あの者達は仲間を見捨てるのか?』
「?、違うよ?死闘になった場合に怪我人や死体が増えない為だからね」
『へぇー』
あっちではそうなのか……にしても……うーん、読み取れないな、何考えてんだ
「それで要件は?」
おっ、少しは話を聞いてくれるようだ
『何故光が必要なのか、後は光を離してやってほしい』
しばらくの沈黙、男が口を開いた
「アレってカクって言うんだ……まぁでもアレを手放す、それは出来ないなぁ」
……少しだけ期待したが無理そうだ
『どうしてもってんなら私がアンタらの国に侵入して無理矢理にでもあの透明な良く分からん奴を取るぞ』
光の熱に耐えれるくらいだからな、きっと丈夫に違いない
「えーーー、困るよ」
『じゃあ殺り合うか?、アンタが止めるならだが』
「えーー、それもやだなぁ」
『……』
優先順位が良く分からんな、この男
「でもなぁ……アレが無くなると上の人が関係者全員処刑するだろうし」
過去に似たような事があったのか一瞬顔色を悪くしていた
『……数十人の命より100億以上の命の方が大事だろ』
実際はもっと多くの人間が処刑されるかもしへんが、だが先に喧嘩を売ったのはそっちだろ、敵に同情するつもりは無い
そもそもこの馬鹿共が勝手に取ったせいで魔力の支給が無くなってる、どんどん土地が死んでいっているのに……あんなんじゃ食物も育たないぞ、向こうにとって環境破壊が楽しいのかよ?
「ん?何で?」
『は?』
何が何だよふざけやがって
「カクってあれでしょ?石油みたいな、何でカクで100億人以上が死ぬの?」
え?…………まずそこから?
「……は??」
何で知らないんだよ……………時間がねぇんだよ!!!!
焦りと怒りの混じった長く深い溜息をついた後、口を開いた
『光は魔力の塊……いや、厳密に言えば神が最後に残した贈り物だ』
アサガオワンコ
186
ルルちゃ
397
#オリジナル
芽花林檎
29
#オリジナル小説
ちょこぬ
28
コメント
1件
うわ、第9話…めっちゃ重い展開だったね😥 主人公の焦りがひしひしと伝わってきた。『全っ然吐かないな』って冒頭からもう、彼女の苛立ちが滲み出てて。それでいて自分でも感情がよく分かってない感じがリアルだった。 特に「光(カク)って石油みたいなもの?」って男が聞いてきたときの『…は?』っていう拍子抜けした感じ、思わず笑っちゃったけど、その後の溜息の描写がすごく生々しかったな。 100億の命と数十人の処刑、どっちを取るかって話、重すぎるよ…。続きが気になる🥀