テラーノベル
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背後で回転扉が閉まる音が、やけに重く響いた。
その音にどこか違和感を覚えながら、ルクレシアはムラードとともに螺旋階段を駆け下り、その途中にて――ふたりは驚きの顔を見合わせて立ち止まる。
階下には、ひとつの石碑と薔薇の模様が刻まれた円状の踊り場があるはずだった。
しかし見えるのは、拡張された広い空間にみっちりと並ぶ、夥しい数の石碑だ。
そのどれもに『愛するものよ、永遠に』と刻まれている。
「どういうこと? なぜ石碑があんなに増えているの?」
「しかも壁がないこの広さ……これならまるで別の場所だ」
ヘラティアと会っていたのは一時間も満たない。
そんなわずかな間、人為的に空間のすべてを作り変えることは不可能だ。
だとすると、これは――。
「幻術か」
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コメント
1件
第40話、読ませていただきました! 幻術の罠、めちゃくちゃ怖かったです…。でもルクレシアがお父様の教えを思い出して、自分の五感を疑うって発想、すごくかっこよかったです。目隠しして突破するシーン、鳥肌立ちました。 そして最後の「筋肉!」からのヴァン様の拗ねと、ムラードが笑ったところでほっこり。愛のある掛け合いにじんわりきました。今回も素敵なエピソードをありがとうございます🌷
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