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深夜2時過ぎ。
ローレンの脳はいつにも増してビンビンだった。
ついさっきまでfpsの大会練習をしていたからだろうか。
眠れない…
ベランダでタバコを吸いながら月に思いをはせる。
叶に電話でもするか…
そう思い立ち、慣れた番号に電話をかける。
向こうから深夜に、なんの連絡も用もなくかかってくるのは日常茶飯事だったため、互いに遠慮はない。暇電の抵抗はもうなくなっていた。
プルル…
耳に機械音が流れる。しかしいつになっても叶がでる気配はない。
もう寝ちゃったのかな…
普段は夜型の彼だが、まあそんな時もあるのだろう。そう思い電話を切った。
しかしそれからしばらくの間、深夜にかけた電話が全く返ってこない。向こうが暇電だったとわかっているのかその後のLINEもない。
いや、俺のことなんだと思ってるんだ。そんなに軽い存在だと思われてる?俺。
悲しー。
そうやってこころの中では軽く流したものの、自覚したくない確かなイライラがあった。
はぁーなにやってんだろ、俺。
そう思いながらぼーっとしてると、深夜に電話出ない理由ってなんだ…?となり一抹の不安が浮かび上がる。
もしかして……………….浮気?
いや、まだ決まったわけじゃないと思いつつ、それはほぼ確信に変わっていた。
最悪。もう無理だわ。
ヤケクソになってベランダのフェンスを
ガンッと叩く。鈍い音が夜の闇に消えていった。
continue….