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※注意※
しゅん(攻)×やわ(受)
「ねぇ?柔…?」
「何?」
『怖い』
呼び止められて一番初めに
脳裏を走った言葉。
「そんな不安そうな眼ぇせんでええよ?」
舜太は困った顔で笑っていた。
「んとなー…俺、柔の事、好きやねん。」
ホラ、来た。
薄々感じてた、俺に向ける熱を含む目線。
でも、無視してた。
舜太から向けられる熱にまだ答えられないから。
「柔、聞いてる?」
考え事をしていたら、いつの間にか舜太との距離は
詰められていて、今にもキスされそうな程だった。
「………聞いてる。でもまだ、ダメ。」
クスッと舜太が笑う。
「『まだ』ってことは可能性はまだあるんや?」
長い腕が俺の腰に巻かれグッと引き寄せた。
元々距離が近かったため、抱きしめられるカタチになった。
「ちょっ、舜ッ…!」
剥がそうとするが、力が強く中々離れない。
「…柔、嬉しい…。俺、柔がホレてまう位、頑張る。」
耳元で言われ、くすぐったい感覚と言葉の恥ずかしさで
顔が赤くなるのを感じた。
パッと身体を離す。ただ、舜太の手は俺の肩を掴んだままだ。
「柔の顔、真っ赤~!かわいい。」
あの、眼が無くなる屈託のない笑顔で言われる。
「~~~ッ!おまえッ!」
恥ずかしくなり、舜太の肩にパンチをする。
「イタッ!柔、ひどすぎん?」
わざと痛いフリして、泣きまねをする舜太。
「酷くない…。俺をバカにした仕返し。」
ぶっきらぼうに言うと、『かわええなー』と言われた。
「なッ!しゅん…『チュッ』
えっ?
思考回路が一旦停止した。
舜太を見ると、ニコニコと微笑んでいた。
「大丈夫だよ、ほっぺにチューしただけだから。」
言われ、頬を手で押さえた。
また顔が赤くなる感覚…。
「その反応、勘違いしてしまいそうやわ…。」
そう言い残し、舜太は先に行ってしまった。
いつも感じていた熱を含む目線…。
見ないようにしていた…。
感じ取らないようにしていた…。
でも、もう、逃げれない。