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〈no side〉
実際に魔法を交えて行う実技は月1の頻度で、
個人戦だと2人から3人のチーム、団体戦だと5人から6人で行われる
魔法使いは基本ひとりで戦うことはない
ひとりだと属性による弱点を補うことができないからだ。そのため魔法使いは仲間との連携が欠かせないのである
実技は生徒同士が戦い合う場合もあるけれど、今回は森の中にいる魔物の討伐だ
決められた範囲内に配置された魔物をより多く倒した団体にメダルが与えられ成績に反映する
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〈shake side〉
なかむのご指名により今日は俺が一緒だ
俺は魔法の中でも攻撃型だから守備が甘くなってしまうからなかむが怪我しないかは心配ではある。
それでもなかむは自分のできる範囲のことの最大限を尽くしてくれる。戦う時に周りをよく見ているから的確な指示を出してくれて俺及び、メンバーにとっても非常に助かっている
この6人で戦えばどんなことも乗り越えていける
はずだったんだよ
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〈nakamu side〉
Nk「北西方面に物影あるよ!」
Kn「おっけ!まかせて」
Kr「狙って狙って、、、」
きんときが水の泡の中に魔物を閉じ込める
水に溺れている中きりやんの魔法で感電させる連携技だ
Nk「2人ともナイス!」
ガサッ
Br「シャークん!なかむの背後っ」
目先の魔物に気を取られて背後まで気にしてなかった。 背後に目をやるとほぼ目の前に魔物の爪が視界にうつる
できるだけみんなが魔法を打ちやすいように姿勢を低くしようとするが、足が滑ってしまった
しまったっ、、
反射で目を瞑る
、、、?痛みがない
Sh「ぶるーく!!」
Br「っ、、、」
ゆっくりと目を開けるとそこには
俺に覆い被さる体勢で左手で魔物の爪をガードをしているぶるーくの姿が一瞬だけみえた
しかしぶるーくは見ちゃだめと言わんばかりに袖で俺の視界を塞ぐ。
荒い息遣いに混じる痛みを耐える吐息
袖の下から垣間見えるぶるーくの垂れる血液。
あぁ、また怪我をさせてしまった。
俺のせいで
〈Broooock side〉
Sh 「このっ、、、」
シャークんのナイフを駆使した風の斬撃に魔物がもがきはじめる
しかししつこい魔物だなぁ。 まだ攻撃しようと暴れている
広範囲の魔法は森だしみんなに被害が出るから使いたくないなぁ
暴れてるから狙いにくいよほんと
まあ、ここは心強いみんなに任せよう
Sm 「ぶるーくもうちょっとしゃがんで」
スマイルの放った弓の毒魔法は魔物の首を貫いた。スマさんナイス
きりやんの回復魔法もあるけどこれからの戦闘も考えて魔力消費のないスマイルの回復薬を使う
Sm 「ちょっと沁みるよ」
Br 「んぐっ、、」
いててて、かなり深くいかれてたなー
なかむは怪我してないだろうか
Br 「なかむ」
〈nakamu side〉
ぶるーくの優しい声にはっとする
Na 「ごめん、また」
Br 「なかむ怪我してない?」
俺は静かに頷いた。
Sh 「ごめん、俺がよそ見してたせいで」
Br 「何言ってんの!みんな怪我なくてよかったぁ。僕はちょっと距離感ミスっちゃっただけだよ笑」
と微笑む。ぶるーくの優しさに胸が熱くなっているからか、改めて自分の不甲斐なさに打ちのめされているからか、涙がこぼれそうになる
Kr 「よし、治療もできたし先進むか」
Br 「そだねー 僕ら今北からきてるから今度は東側行ってみよ」
俺たちは進み始めるとすぐに、雨が降ってきた
夏のジトジトする雨と森の木々のせいでかなり視界が遮られてしまう
Sh 「実技中に雨なんて初めてじゃない?」
Kr 「それな?視界悪くなるから気をつけよ」
Sm 「きんとき雨止ませたりできないの」
Kn 「流石に無理かな笑
てかきりやんにはこの状況不利だよね」
Kr 「みんなに感電しちゃうから魔法使えないね 」
Br 「なかむー疲れたおんぶして」
Nk 「やーめーろっ!あんまくっつくなし」
Br 「けちぃー」
なんて言いながらひとりで考え始める
このままついて行っていいのだろうか。
俺がいるせいでみんなが本領発揮できてないのでは?
俺はなんのために、、、、
ズキンッ
Nk 「っ、、、」
ズキンッ、ズキンッ
Nk 「ぅぐっ、、、」
Sh 「なかむ、!?」
まただ、
さっきよりも広範囲に強い痛みがはしる
Br 「スマイル薬ある!? 」
Nk 「ゲホッ、ゲホッ」
ビチャビチャァ
all 「っ!? 」
は?何これ血反吐、、、?
頭が重くなって雨音だけがずっしりと響く。
ひどい耳鳴りとともに地面が近くなっていることだけがぼんやりとみえる
〈smile side 〉
血反吐に呼吸困難が起きている、胸あたりを抑えてることから痛みの原因はここか
Nk 「ヒューッ、ヒュー、、」
Sm 「落ち着いて、なかむ
これ飲んd、、」
ドスッ
何が起きた?
腹部に違和感を感じる。 ゆっくりと目をやる
刃物?貫通してやがるじゃねぇか
ドクンッ
Sm 「ゴフッ、」
理解すると同時に激しい痛みに襲われる
待て。なかむ、なかむに薬、、、
〈nakamu side〉
なんだ、なんか騒がしい。俺、いま、、、
朦朧とする意識の中徐々に感覚が戻ってくる
Kn 「スマイルっ!!」
Kr 「シャケ、ぶるーく危ない!!」
魔物っ!この前読んだ本に出てたやつだ
でもあいつは1級魔物だぞ!?
実技試験に配置していいようなレベルじゃない
Sh 「でもなかむとスマイルがっ」
Br 「なに、こいつらっ」
あぁ、俺のせいで
まただくそっ!
なんでいつもいつもっ、、、、
きりやん!きんとき!後ろにいるんだ、、、!
魔物がっ、
Nk 「きりやっ、、カハッ、ゲホッ」
Br 「なかむはしゃべっちゃだめっ」
違うんだよっぶるーく!!
あぁ、もう!俺はいつも足手纏いだ、、
〈no side〉
この実技試験により死亡者3名、重症者9名出てしまった。
魔法教育省によると、試験が行われる会場には強くても2級の魔物しか配置しないはずだったのにも関わらず1級魔物が出現した
目撃した生徒の話によると、1級魔物が出現したエリアでは共通して雨が降っていたという。
このことからおそらくなんらかの形で結界が破られ、外部から侵入してきたものとされた
根本的な解決にはならないが、結界担当の教師は解雇、 他にも裏で通じているものがある可能性も考えさらに調査を行うためしばらくの間は学校閉鎖となった。