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『上空に人型のブラックスキラー【ミラー】がスキラーの【チェンジシール】と交戦しています!。状況は、やや【チェンジシール】の方が優勢です。おっと!、【ミラー】が【チェンジシール】に地面に叩きつけられました!!。』


朝イチでテレビをつけると、最近こんなのばかりで物騒な世の中になったなと、こんなのを見て改めて思う。俺は、朝食を食べながらなぜこんなになってしまったのかを思い出した。


こんな世の中になったのは、ちょうど30年前、突然なんの前触れもなく、人々はスキルを使えるようになった。勿論、ダンジョンとか出来てるとかみたいなことをどこかの変なオタクが言っていたり、陰謀論とかも囁かれたが、なんの確証も得られていない。超能力は、



さらに、スキルは物を通してコントロールや、強化が出来る。また、能力を使うほど能力が進化するということを最古のスキラー、現在のカヤイが導き出し、世界のスキルブームに拍車をかけていった。


しかし、そういったものを悪用する者をいた。それがブラックスキラー(略してBSである。決してブスではない。)である。国際機関はそれを危惧し、世界スキラー機関(WSRO)が生まれた。その機関は、各国にその拠点を設置し、スキラー試験に受かった超能力を持つものがそこでスキラーになり、BSを更生又は、捕獲をすることでスキラーの順位が上がり、より良い特殊スーツをもらえ、より活動がしやすくなる。そうすることでBSを抑制することが大幅に可能となった。


そして、いまテレビの目の前にいるスキラーはスキラーランキング640位のシールの使い手【チェンジシール】はそのヴィランを抑制している最中だ。


しかし、最近はBSの活動が深刻化してきている。昨日なんてまさか18件もBS事件があるなんてとんでもない。


「最近活発化してるね」


何気なく俺はBSについて語る。


「茜〜忘れ物ない?、今日もがんばってね!」


「茜、辛かったら私達に言うんだぞ。パパはいつでも茜の味方だからな!」


しかしそれをあっさりと無視され、俺の妹の斉藤茜(さいとう あかね)が登校するため、妹に過保護なくらいのお見送りをしていた。


………何この差。


「パパ、ママ行ってくるね!」


「「いってらっしゃい!」」


「……いってらっし「ガシャン!!」…………」


俺がお見送りをするよりも早く玄関の扉はしまった。


……………まあいい、もう一度気を取り直して言ってみるか。


両親が戻って母は皿洗い、父は仕事の持ち物の確認をしているときに俺は言った。


「最近のBSって、活発化してるね」


そんな俺にとっては何気ない発言だと思う。しかし、帰ってきた言葉はいつもこれだ。


「うるさい。お前は茜を見習え。茜は人様の為にと勉強の傍ら、スキラーとしての仕事をしている。だというのにお前はなにしている?。家を手伝うわけでもなく、たかだかチェーン店でアルバイトとお友達と遊ぶことしかしていない。そんな奴がいるからBSが生まれるんだ!!。そんなやつは死んでしまえばいい!!」


最近俺への当たりが妹がスキラーになってから強い。元々俺の話なんて聞かなかった奴らが、もっと俺の話を聞かなくなった。おかげでどんなことがあっても、お前が悪いとか言われることも増えた。そして、俺の母はそんな父の暴言を首を縦に振って俺が悪くなってしまう。…………なんとか言えよ。


「はいはい。わかりましたよ。ごちそうさま。」


そんな事をグチグチ言うから耐性がついてしまった。いちいち受け止めていたら埒が明かない。


「おい!、親に向かってなんて口の利き方だ!!。

今日はもう帰ってくるな!。」


そんな事を聞き流しつつ、俺は二階に上がり、自室にもどった。


そしてTVの中では【チェンジシール】の勝利を称える声がひびいていた。ぶざけんなよ(半ギレ)

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