コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
俺の高校は、歩いて20分程度で到着する位の比較的近い場所に立っている。
その学校の信条は、『個性を活かした生活』を信条にしている。その信条なのもあってか自身のスキルを活かす様な教科がある。例えば、現代、地理、数学、スキル学習、スキル学習、スキラー試験勉強などと、基本教科を投げ捨て、スキル関連のことをするというイカれた時間割になることもざらにある。
能力がただの身体強化だったり、手から火を出す能力だったりすれば良いのだが、俺の能力は我ながらちょっと特殊だ。
俺のスキルは、#【全てはサイコロの中に有り】__エブリシングイズインザダイス__#(このスキルの名付け親は決して俺じゃない)である。この能力は、黒いカプセルが出てきて、それを投げた瞬間に中身のサイコロが出てきてその目に出てきた数だけ強化出来る。初めはサイコロが1つだけだったのだが、
ゾロ目になるとこのスキルは強化出来て、さらにサイコロが1つ増え、さらに他のサイコロの面が1つ増える。という強化の仕方もほぼギャンブルなスキルである。勿論、この能力を担任に言ってスキル学習のしようがないと言ってみても、「そんなトリッキーなスキル、あるはず無いだろう。#鳥眷属__とりけんぞく__#でもなんだから!」とトリッキーと某焼き鳥屋を掛けられ話にならなかった。舐めてんじゃねぇぞ。
あー、こんなんだったら高望みせずちょっと遠くても普通の教科のある所に行けばよかった。クソッ!!!!
と思いつつ、いつも通学している。登校拒否をするにも親があれ出し、行くだけなら別にいい。
そんなこんなで学校の校門を過ぎて、ちらほら一緒に登校する人がいる中、俺一人で校舎に入っていく。
教室に入り席に座ると後ろから、何やら騒がしい声が聞こえる。振り返ると、そこには、俺が個人的に嫌いな陽キャグループがいた。いや、別に俺は陽キャグループ自体が嫌いなわけじゃない。差別とかはしてこないし。
しかし、俺はその恰も自分が世界の中心にいるようなあの陽キャグループのリーダー的なあいつ#橋本 幸之助__はしもと こうのすけ__#が嫌いなのだ。
良いやつで勉強もでき、運動神経抜群、おまけにスキラー。・・・・・・うん☆嫌いだ(理不尽)
この世に完璧なやつなんていねーんだよぉ!。ゼッテェ化けの皮が剥がしてやる!(謎の決意)
そんな思いで、あの野郎を睨みつけていると、奴は俺の視線に気づき、ニコッとした。
アァッーーーーーー!!これが、陽キャと陰キャの違いかよォーー!、こういうのは学校一の美少女がやることだろぉ!!決してイケメンのお前じゃねぇんだよ!!
そんなことを思っていても、仕方がないので俺の完璧スマイルでニコッと返してやる。おい、目そらしすんなよ。(怒)
そんな思いをしていると、キャイムがなり、固まった鳩が飛び立つように一斉に席に戻る。
・・・・チッ、今日はこの辺で見逃してやるよ。運が良かったナァ!。(小物感)
しかし、それでも腹が立つため、熱い視線(増悪)をいけ好かねぇイケメンに向けていると、先生に怒られ、クラスメイトに「アイツって、そういう気があるんじゃね?」噂にされた。くそ、あいつゼッテェ許さねぇ!。幸之助ぇぇぇぇ!!
ーーーーーーー
「何が『スキラーとしての心構えが足りていません!!、このままでは立派なスキラーになれませんよ!』だよ!!。俺はスキラーになれないの!!。
なっても強さが安定しないの!。闇討ちとかされるのが落ちなの!。もう勘弁してよぉ。」
俺は放課後の帰り道、一人で愚痴を言っていた。部活は基本部員であまりいかない。とういうか、あの厨ニ臭い部活によく言ってたらもっと悪評が立つ。それだけは勘弁だ。
俺そういえば、『今日は帰って来るな』と言われてなかったっけ。やば、今日帰れないじゃん。俺の家族が言ったことは必ずするからなあのクソ親。
どうしよ・・・・・。先週はネカフェだったし、そこにするか。その前に腹ごしらえだ。どこにしよう。そう思い財布を開くと野口英世が1枚だけ、それだけではなんとも心足りない。
「その前に銀行の口座から、引き出ししにいかないとな。」
そう言って俺は、銀行に行ったのだった。
今思えば、もう少し遅くからでも良かったと思う。
その日は一刻も早くエアコンのある場所に行きたいと思うほど蒸し暑い日でもなかった
だというのになんで急いで走ったりなんかしてしまったんだろうか。
急いで走らなければ、あんなイカれた戦闘狂放火魔なんかに出くわすはずがなかったのに。
今の俺はまだ、知らない。