コ「なっ…」
彼女は怪しい笑みを浮かべる
夜「その表情からして当たりみたいだね」
彼女はそのまま立ち去っていく
コナンは今の一瞬で判った、
彼女に隠し事は隠し通せない事を。
コ「一つ聞きたい」
夜「なんだい?」
”お前は何者だ”
冷や汗が流れる
其処から返ってきた返答は一番返ってきてほしくない返答だった
”スピリタス_”
彼女はにっこりと微笑む
夜「君が追っている組織の者だよ」
コ「お前も、黒ずくめの…」
心臓がバクバクと煩い
夜「別に、バラした処で何も不利益は無いからね」
コ「でも、僕が大和警部や諸伏警部に言ってしまえばバレるよ?」
夜「そうしたら殺す」
淡々と、ただ並べてある文字列を読むかのようにそう、告げた
コ「誰を?」
”君は勿論、大和や諸伏もね”
思わず目を見開いた
コ「大和警部や諸伏警部と幼馴染じゃ無かったのか」
夜「幼馴染だよ、小学生からのね」
その目に光は無い
コ「…親友を殺すのか」
夜「うーん…じゃあ逆に聞くけど_
”幼馴染を殺す事に躊躇なんかいる?”
コ「は…」
思わず言葉を失った
この人に友情なんか求めちゃいけない
どんな相手だろうが_
敢「蒼ー!行くぞ」
夜「わかった」
瞬時に顔が切り替わる
この人のポーカーフェイスを崩すのは相当難しい
コ「幼馴染と一緒に居て、なんとも思わないのか」
夜「ただの人だよ」
笑顔でそんな事を淡々と述べる
コ「…はは」
まだ心臓がバクバク言ってる
俺が工藤新一だって報告されるかもしれない
コ「くそ…」
こんな身近に…
あんなに倫理感が狂っている人がいるなんて思わなかった
幼馴染を殺す事に躊躇無しって…
コ「化け物かよ…」
・
敢「お前、ボウズと何話してたんだ?」
夜「私の事、もっと知りたーいって言ってたから」
諸「まぁ、コナン君はそういう人間ですからね…」
それに、君の事も十分知れたしね。
まぁ、組織に報告するのはやめといてあげるよ
だって、勿体無いじゃない?
こんな人材をジンの手で殺してしまうって。
由「敢ちゃ_大和警部!」
慌ただしく走ってくる
敢「どうした?」
由「殺人が起きて…それも今、指名手配中の犯人の」
皆が驚く
敢「高明!蒼!すぐ行くぞ!」
諸「えぇ」
夜「りょ〜かい」
今日もまた、殺人が起きる
夜「躊躇ないなぁ…」
”親友を殺すのか”
そんなもん、躊躇なんか必要無いでしょ?
バレたら殺す。
ただ、それだけ_
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