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attentionは1話に書いております。




桃「りうらっ、」

赤「せんせ、……」


りうらの体は傷や痣が目立って、鋏で刺されたお腹からは出血が止まらなかった。


桃「助ける、絶対死なせないから…あと少し耐えて…っ」


弱々しく呼吸をするりうらを前に俺は救急箱から手当に必要な道具を取り出した。

ガーゼでお腹を強く押さえながら傷周りを消毒する。

りうらは呼吸をするのが精一杯で体力が限界に近いような気がした。


赤「せんせ…?もう良いです、りうらのこと…このままにして?」

桃「嫌だ、」


俺は屋上で一生懸命りうらの処置を続けた。


桃「…、血止まらないっ」


りうらの服は血だらけで刺創も広がったまま。

俺は屋上を離れ、手当に必要な道具が揃う保健室へ戻った。







息が浅くなっているりうらの体をベッドに降ろす。

必死に息をして生きようとしてくれているりうらに俺は、ごめんね。と呟いた。


桃「止血剤、飲もっか。」


小さく開く彼の口に錠剤と水を優しく入れた。


赤「先生の、嫌いなところなんて…無いのに、っ」

桃「…っ!」


やっぱり、無理矢理言わされてたんだ。


桃「良かった、本当に嫌われたんかと思った…」


俺はりうらの手を優しく握った。



















赤 視点


少しして目を覚ますと、お腹の痛みも引いていた。


赤「…、せんせ」

桃「あ、起きた?」

桃「眠いだろうけど、もう暗いから帰る準備できる?」

赤「ん…うん…」

桃「ごめんね、起きたばっかりなのに」

赤「ありがとうございました」

桃「ぁ、暗いし送っていくよ」

赤「これ以上先生に迷惑かけたくないです。」

桃「んーん、俺も帰ろうと思ってたし!」

赤「…分かりました。」


先生の後に続き、車に乗り込む。

暫くして家の近くにあるコンビニに着いた。


桃「ここら辺?」

赤「はい、」


車から降りようとしたその時、スマホに通知が来た。

ロックを解除して通知を開くと母親から「今までありがとう。さようなら」とメッセージがきていた。


赤「母さん、」

桃「…?」


りうらはスマホの画面を先生に見せる。


桃「…そっか。んーと、家に兄弟居る?」

赤「りうら一人、」

桃「なら、俺の家来る?」


先生の目つきは真剣で、とても嘘をついているようには見えなかった。

りうらは答えを出せずに黙り込んでしまった。


桃「あ、強制じゃないからねっ」

赤「考えさせてください、」

桃「分かったっ。そうだ、お腹空いてない?」

赤「ちょっとだけ。」

桃「素直でえらこだね~っ。それじゃあ、良い子にはそこのコンビニで

1000円以内なら何でも買ってあげるっ」

赤「…買い終わった後、家行っても良いですか?」

桃「勿論っ!」


りうらは、吃驚して体が固まってしまった。


桃「ぁ、ごめんね?じゃあ行こうかっ」


差し伸べられた手を握り、コンビニへと向かった。

生きてるだけで偉いんだよ

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