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俺の部屋にいた蠍
あれは俺を連れ去ったあの男が俺の部屋に放ったらしい
結局みんなハーレムの中では自分が1番になりたいと言う事だ
今日の朝
あの男の親族が早くから男に会いに来た時に蠍を受け取っていたらしい
それを見たイブさんがもしやと気付き、問いただすと白状した
だからイブさんがこの王宮付きの下働きに降格させると、男は俺を連れ出しこの手段に出た様だ
王宮に着くとイブさんは俺を部屋まで連れて来てくれた
俺は汚れた体のままでいたくなかったから風呂に入ると伝え風呂に入り、出てくるとまだイブさんが部屋の中にいた
「イブさん?」
「具合悪くならないかなって思ったから‥‥大丈夫なら出てくよ」
「えっ‥‥行っちゃうんですか?」
「‥‥休みたいだろ?」
「それはそうですけど‥‥それより助けに来ていただきありがとうございました」
「ロウのせいじゃないだろ。どちらかといえば俺のせいだし」
「でも‥‥」
「俺今日王である親父と話して来て‥‥お前の事、特例で日本に帰そうかと思う。だから見つかり次第帰国させる手配になってるんだけど」
「え‥‥」
日本に帰れる
それは俺が望んでいた事なのに‥‥
なんでこんなに胸が苦しいのか
「ロウも帰りたいんだろ?」
「あ‥‥はい‥‥そうですね」
「‥‥‥‥帰りたいよな」
「イブさん‥‥?」
イブさんがベッドへ手をつき、俺の顔を撫でる
この手で捕まえて欲しい
そう思いながら俺もイブさんの手に触れた
そしてじっと目を見るとイブさんも俺をじっと見つめる
何も言わなくてもわかる
これが最後だと‥‥‥‥
イブさんの熱いもので俺の中が満たされていく
俺も離したくなくて触れられる全ての場所でイブさんを抱きしめる
まだ離れたくない
このままこの腕の中に居たい
「んぁっ、やだっ‥‥もっと奥まで‥‥」
「動けないよそんなにくっ付いたらロウ‥‥そんな可愛い事言っても」
「もっと出してっ‥‥いっぱい欲しいっ、あぁっ!」
「フフッ、急にすごい事言うじゃんっ‥‥最後のお願いは聞いてあげないとね」
「あぁっ、いいっ!イブさんっ!またいくっ!」
「それ俺無理っ‥‥持ってかれるかもっ!」
褐色の腕が俺を掴まえ、大きく体を打ちつけた
快感に震える体をイブさんにしっかりと包まれる
そして額を合わせ、ゆっくりと目を開けた
同じ様なカラーの瞳が俺を見ている
「俺‥‥お前の事好きだよ、ロウ」
「‥‥‥‥‥‥」
なんて返せばいい?
この体が離れたらもうお終いの俺たちなのに
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コメント
4件
ああ、もう……読んでて胸がぎゅっとなりました。日本に帰れるってわかった時のロウくんの「なんでこんなに胸が苦しいのか」ってところ、すごく刺さりました。望んでたはずなのに、イブさんと離れるって実感した瞬間の切なさがひしひしと伝わってきて……。最後の「好きだよ」に対する無言のやり取り、あれだけで二人の関係性と行き場のない想いが全部伝わってくるようでした。蒼月さんの心情描写、本当に繊細で好きです。