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なっちゃん
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『彼等が死ぬか。私が死ぬか。』
〜Will you continue to die every day
or will you face Tomorrow?〜
※死ネタです。苦手な方は🔙お願いします。
ベリ主、ロノ主。それぞれの視点でお楽しみ下さい。
Day.10『ラムリ・ベネット』
楽観的に考えてしまえば楽になれるのだろうか。悲観的になる方が辛いのだから。
受け入れてしまえば……楽になれるのかな。
○月✕日 ラムリと街に出かける
『主様!今日はエスポワールでお祭りがあるんです!僕と一緒に行きませんか?』
『お祭り…?』
『はい!ぜひ主様と行きたいなぁって…。』
『……。』
こういう時、どうすれば正解なのか。私には分からない。だけど、こういう顔をすればラムリは喜ぶ。
『そうだね、行きたいな。』
『やったぁ!じゃあボク今日のお仕事終わらせてきますね! 』
ラムリは掃除用具を持って走り出す。
『……。』
最低だな。私は。ラムリの大好きな私を演じてやり過ごすなんて。…もういいか。どうせ死んでしまうのだから。
壊れていく。自我が。ゆっくりと音を立てて。
『わぁー!賑わってますね!』
『美味しそうな匂いもする…。何から食べようか?』
『そうですね…。ん?あれなんでしょう主様。』
『飴かな?でもただの飴じゃなさそう…。』
『鳥の形した飴があります!』
どうやらその屋台は東の大地から来たようだ。
『あぁ、飴細工だね。』
『飴細工、ですか?』
『うん。私の世界にもあるの。動物の形とか…リボンとかハートとかを飴で作って…』
『凄いですね!ボクゲコちゃんの飴にします!』
『あはは……あれはホントのカエルじゃないからね?』
『え?そうなんですか?』
『うん。ふふ、私はこれにする。』
『星型……。』
『うん、ラムリみたいで…可愛いから。』
『っ……主様――。』
考えただけで辛くなる。今この時間が止まってしまえばいいのにって。
零れそうな涙を必死に抑える。
お別れだからこそ…せめて貴方の前では笑顔で。
『…ねぇ、主様。』
ラムリはその飴を開けて私の口元につける。
ふにっ。
『……ラムリ?』
『ボクは……主様のことが大好きです。』
『…!うん。知ってるよ。』
『だからなのかな…主様が考えてること、分かるんです。』
ドクン…ッ。
胸が騒がしくなる。
『それって…どういう…。』
『分かりますよ。ボクは主様の執事ですから。ボクの前で無理しないで下さい。』
『ラムリ……。』
『何か悩み事があるんですよね?ボクなんでも聞きますよ!』
『……言えないよ。』
『え…どうして…。』
『今からラムリは私を庇って死ぬ』…なんて
言えるはずないよ。
『本当に……なんでもないの。』
飴を手にしてラムリと離れて歩く。
『っ、待ってください。主様――。』
お願いだから。これ以上踏み込んで来ないで。
お願いだから――!!
『やめて……っ!!』
バシンッ!!
パキッ。
『あ……っ。』
持っていた飴を落としてしまう。
『……っ!』
ラムリは悲しそうな顔で私を見つめる。
いたたまれなくなり私はその場から走って逃げ出す。
『主様――!!』
もう嫌だ…。助けて、誰か、私を―――。
ヴーヴーヴーヴー!
この世から消して。
その願いが届いたかのように警報がなる。
『悪魔執事の主…ふふ。1人?執事はいないのかな?』
『セラフィム…。』
あぁ、これが罰なのか。執事を見殺しにしてきた私の―――。
『主様―――!!』
ラムリの声が響いた。
私は目を瞑る。
ザシュッ!!
今度こそ死ぬ。ほら、直ぐに痛みが……。
…。どれだけ待っても痛みは来ない。
『…あ、ああ…っ。』
ラムリが天使の攻撃から私を守り抱き締めその場に倒れ込む。
ドサッ。
『クスッ。執事の鑑だね。ラムリくん。』
『主様…大丈夫…ですか?』
『らむ、り…。なんで……』
『なんでって…主様が大好きだからですよ…。』
『っ…。』
私はラムリを抱き締める。
『ごめん、ごめん、ラムリ……また私守れなかった……っ。』
私は涙を流す。
『ごめんね…っ。』
ポタ…っ。
雫が地面に落ちると同時に真っ暗な闇へ誘われた。
『……。』
私は頬に触れる。
(泣き跡が消えてる。夢ならどれだけ良かったか。このまま消えてしまうなんて。)
次回
Day.11『ミヤジ・オルディア』
コメント
3件
やばい、目から滝😭 もう言葉にできない...いつも神作ありがとうございます<(_ _)>〈 ゴン!〕
読了したよ…!!😭💦 もう最初から泣かせにきてるやつやん…。飴細工のシーンの「ラムリみたいで可愛い」からの、ラムリが「分かりますよ」って言うとこでグッと心臓掴まれた…。主様が必死に笑顔作ってるのに、ラムリは全部お見通しなんだね…。守りたいのに守れなくて、でも最後まで主様を守ったラムリ、尊すぎて言葉にならない…。次回はミヤジさんか…また泣かされる覚悟しとく!!🌸✨