テラーノベル
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僕は、今日で「天翔」を終わりにする。
レミリサさん、ケフラさん、今までありがとうございました。
今まで、ずっと一人だった僕をたくさん愛してくれてありがとうございました。
見つけてくれて、優しくしてくれてありがとうございました。
お二人といられて、幸せでした。
どうか、ずっと幸せで居てください。
レミリサさん 「天翔さん!本当に…辞めちゃうんですか…?」
僕 「はい、今までありがとうございました」
ケフラさん 「何かあったんですか…?」
僕 「…何も無いですよ」
僕は息を詰まらせた。
あれは絶対に言えない。
レミリサさん 「…天翔さんは、ちびさんが嫌いですか…?」
僕 「えっ?」
レミリサさん 「だって、お二人はずっと一緒って約束してました。それなのに、
急に居なくなるって、ちびさんにも言わないで欲しいなんて…」
レミリサさんは寂しそうな顔をした。
ケフラさん 「…お姉ちゃんの言う通りです。ちびちゃんさんにも伝えるべきです。
きっと、一番に哀しむのはあの人ですよ」
僕 「言ったら、もっと傷付けちゃうんですよ」
レミリサさん 「えっ…?」
僕は息を吐いて、正直に言った。
僕 「…僕…記憶が自然と無くなる病気なんです。みなさんのこと、
自然と忘れちゃうんです。だから、今も、どんどんみなさんの名前が出て来なく
なってるんです」
僕は強いストレスを抱えすぎて、特殊な記憶障害になった。
どんどん忘れて、家族の顔も名前も思い出せなくなっていく。
レミリサさん 「…何で、言わなかったんですか?」
僕 「そんな事言ったら、きっと縁を切られちゃいます。分かりませんよね、
レミリサさんやケフラさんにはお友達がたくさん居る!僕は居ないんですよ!」
僕はつい声を荒げてしまった。
僕 「きっとちびちゃんさんだって!僕の事要らないって言うんだ!」
僕 「えっ…」
ケフラさんが声を発する。
ケフラさん 「何でちびちゃんさんが天翔さんを要らないって言うんですか!?
たった一人の神友を要らないなんて言うわけない!絶対に言わせない!ちびちゃんさんは
もう二度と大好きな人と離れたくないんです!それなのに嫌う訳無いでしょ!?」
ケフラさんは涙を流しながら話した。
レミリサさん 「ケフラの言う通りです。天翔さんを、大好きな神友をあの人が嫌う訳
無いです。あんなに小説書いてるんですから」
レミリサさんは優しく微笑む。
レミリサさん 「天翔さん、これは、ちびさんに伝えてほしいです。きっとあの人は、
どんな貴方でも愛します」
僕 「…分かりました、しっかり伝えて来ます」
ちびちゃんさん 「天翔様ー!どうしたんですか?」
僕 「ちびちゃんさん、ごめんなさい。僕は、貴方の傍から離れないと
いけないんです」
ちびちゃんさん 「えっ?」
きょとんとした顔を見せる彼女に、僕は苦しくなる。
僕 「…僕、記憶障害なんです。だから、ちびちゃんさんの事も徐々に
忘れちゃうんです。ですから、僕とはこれでお終いにしてください」
ちびちゃんさん 「…天翔様、私は…まずは貴方に謝りたいです。きっと、私が我儘
ばっかり言うから、疲れちゃったんですよね。ごめんなさい。そして、ここからは私、
我慢出来ないので、許してね」
ちびちゃんさんは後ろを向きながら話した。
ちびちゃんさん 「私、天翔様が大好きですよ。誰よりも優しくて、面白くて、本当に
特別な存在です♪だから、ずっと一緒に居たい。これからも、ずっと神友で居たい。
それは…私の我儘ですか?」
少しずつ声が弱々しくなっていく。
ちびちゃんさん 「…私じゃ…天翔様の傍には居れませんか…?私は…ダメですか…?」
僕 「あ、あの…」
ちびちゃんさん 「私、天翔様と一緒に居たいよ…!ずっと一緒って約束したもん!
それなのに!なんで離れるの!?私が馬鹿だから?私が泣き虫だから?」
ちびちゃんさんは大粒の涙を流していた。
僕 「…僕で…良いんですかね…忘れちゃったら、神友で居られなくなる。
それなのに、居たら辛くなるかなって…」
ちびちゃんさん 「ずっと神友ですよ…私は天翔様が大好きです。忘れても存在は
変わりません。だから!また明日も逢おうね!」
僕 「…うん!また明日…逢おうね…!」
その後、天翔は記憶を失った。
病院に入院し、記憶の回復を試みる。
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