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4話‎𖤐 ̖́-‬

夕星:あのさ、!大輝くんってUFOキャッチャー得意?

大輝:得意な方だと思うけど、行く?

夕星:ほんとに!?やったぁー!

1人後ろから聞いていた玲於は『俺だって取れるし夕星にかっこいい所見せたいのに…』と思いつつすぐに今自分の入り込む余地がないことに気付き1人落胆する。

しばらくしてゲームセンターに着いた2人(と1人)

夕星:俺すっごく欲しいぬいぐるみあるんだけど、お金出すから取ってくれない?

大輝:どれ?

夕星:あれ!あの可愛いオオカミのぬいぐるみが欲しくてさ〜

大輝:オッケー!任せろ!

大輝は慣れた手つきでゲームを始める。俺は少し離れたところからその様子を見守る。どうせ今言ったところで何も変わらない。寧ろ今俺が行ったらあいつの邪魔になるだけだ。

俺は静かにその場に立ち、彼らを観察する。

大輝の腕前が良いおかげですぐにアームがぬいぐるみに引っ掛かり、穴に落ちる。

夕星:凄い!凄いよ!!ありがとう!大切にするね!

大輝:へへっ、このくらい全然余裕!

夕星はぬいぐるみを抱きしめながら満面の笑みを浮かべる。

夕星の笑顔を見て大輝も嬉しそうに笑う。夕星の笑顔を見ていると、俺まで気分が良くなる。本当に良かった。ぬいぐるみを抱きしめる夕星を見つめる大輝の目つきがどこか温かく見えるのは気のせいだろうか。まさかな、そんなはずないよな、?

ぬいぐるみを抱えて喜んでいる夕星を見ながら、複雑な感情に包まれる。喜んでいる夕星を見ると俺も嬉しくなるのに、一方でぬいぐるみを取ったのが俺だったら良いのにという気持ちも湧いてくる。こんな感情を持つなんて、俺は本当に最低な奴だ。

俺は応援する立場なのに。

𝕗𝕚𝕟𓂃⟡.·

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