テラーノベル
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「……日比谷くん。コンテスト、出るんでしょ」
「ああ。まあ、事務所はまだ渋ってるけどな。スポンサーのイメージがどうとか言ってさ」
光は床に座り込み、ネタ帳をパラパラとめくった。
「……ごめんね。私のせいで」
「それ、もう禁止。お姉さんが謝るたびに、俺のネタが一つ滑る呪いにかかるから」
光はニカッと笑ったけれど、その指先は少しだけ震えていた。
日比谷くんだって、怖いんだ。
私のせいで、自分の人生が狂うかもしれないことが。
「……私、会社に言ってきた。あんたは何も悪くないって。……もし、あんたが出られないなら、私、会社辞めるから」
「……は?」
光が、驚いた顔で私を見た。
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