僕は頭が悪かった。運動もできなかった。
そんな自分が大っ嫌いだった。ある日決めた。
自殺しようと。
保育園の頃から僕は、他と違った。ちゃんとルールを守れなかったし、人に怪我をさせたりした。
『痛った…』
僕は友達を殺しかけた。僕は怖くなった。その時の顔、声、周りの視線、全てを今でも鮮明に覚えてる。僕はたまらず逃げ出した。怖かった。人を殺めたのが?多分違う。僕は怒られる、と思って逃げ出したんだと思う。あの時から僕は人に余り触れない様にした。怪我をさせるから。
小学生になった。僕は変わらなかった。問題児と言われる様になった。宿題はしてこないし、授業中は遊んでる。先生達からしたら他人に迷惑をかけ、授業を妨害してくるやばい奴って認識だったと思う。
そんな僕を変えてくれた先生がいた。高杉先生だ。高杉先生はいつも怒っていてみんなにも厳しかった。生徒が泣いたりするのはいつもの事。泣いてても説教が続いた。他の先生が優しく座ってくださいね〜とかゆう中、高杉先生だけはキツく『なんで邪魔するんだ』とか、『泣いて許されると思うなよ』とか言ってきた。当時の僕からしたら、恐怖の対象間違い無しだった。風邪をひいてる時はちゃんと分かってくれて、問題が合ってれば褒めてもくれる優しい先生だった。だから僕は高杉先生の事が好きだった。
3年生になった頃、僕はまともな少年だった。みんなの輪に混じれて、真面目に勉強してすごく、まともだった。みんなで鬼ごっこしたりダンスを踊ったりした。あと少しで3年生が終わると言う時に転校が決まった。理由は単純お金が無くなったからである。そしてお婆ちゃんお爺ちゃんの家に住むことになった。
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何も思いつかない…どしよ