そんなこと言ってても、結局は自分が動かないといけない
私は他に何かないかと周りを見た。
「あっ、あれは…」
目線の先にあったのは、何かのスイッチだった。
あれを押せば何かが変わると思った。だから少し遠いけど向かうことにした。
たどり着いて、スイッチを押してみた。すると、何も起きなかった。
じゃあ、これはなんのスイッチ何だろうか?
ふと、天井を見ると電気の灯らないライトがあった。
このスイッチは、これを付けるためのだろう。
そう直感的に思った。
「このスイッチが駄目なら…」と思ってまた周りを見まわした。
これまでで見ていない方向から光がもれていた。
そこは、少し凹んでいて見えづらい場所だった、だから気がつかなかった。
その場所には1つのドアがひとつだけあった。
少しだけ壊れていたけど、問題なく開いた。
ドアを開いた直後、風が部屋に吹き込んできた。
入り込んでいた光は、朝の太陽の日差しだった。
部屋から出て階段をあがったあと、目線の先にあったのは…
半壊しているお屋敷みたいな建物の中だった。私の目にはそんなふうに見えた。
窓が割れていて少し怖く感じてきた。
少しづつだけど、続く廊下ぽいところを歩いていくことにした。
歩いていくと、被害をほぼない部屋があった。
「なんで…この部屋だけが?」そんなことを思ったが、とにかく中に入ってみた。
中には、誰かの部屋か休憩所みたいに机とクローゼットのようなものがあった。
机の上には、本のようなものが立てかけられていた。
中を勝手に見ていいのかなと思ってずっと迷ってたけど、謎が解けるかもしれないと思って中を見
ると決心した。
中を見ると、それはアルバムでたくさんの写真が保存されていた。
そこには、この場所にかつて居たであろう人達が写っていると思った。
白を基調とした服を来た人が数人と黒い服を着た人が1人が写っていた。
また、一際目立って写ってる人がいた。その子はラベンダー色っぽいワンピースドレスみたいなも
のを身に着けていた。
ふと疑問に思うことが増えていった。
例えば、「写真に写った人達はどこに行ってしまったのか」や「何故、私は地下に閉じ込められていたのか」
そういうのが、写真を見ていると浮かんできた。
考えてもよく分からなかったからアルバムを閉じた。その時、今まで暗かったりして視界に入って
来なかったものに気がついた。
私が着ている服が、写真の人達と同じようなものだということに…
「えっ、どういうこと…。 なっ、何で 私の服は写真の人とほぼ同じなの、、、 ってことは、写ってい
た人達は、私の仲間たちかもしれない、、、 あの人たちを探し出せれば、全て謎は解けるかもしれ
ない」そう心の中で思った。
「探し出すと、決めたから。 全てを明らかにさせるために。」と決心を頭のなかで呟いた。
私は館の中から外に出た。あのアルバムを持って。
外の景色をみると、この場所はたくさんの木々に囲まれた山の中腹辺りみたいだった。
長い舗装された道を歩いていると、領地から出るための塀が薄く見えてきた。
『あっ、あなた今、この館から出てきましたよね?』
突然、背後から話しかけられた。
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