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「もっと聞かせて」
菊池の声は低く、熱を孕んでいて、大森の体をさらに熱くさせた。
「風磨、僕…もう…」
「大丈夫、任せろよ」
そう言うと、菊池は大森の唇を再び奪いながら、指先でベルトを外しはじめた。
カチャリと鳴る音に、大森の頬が真っ赤に染まる。
「恥ずかしい…っ」
「可愛いから、大丈夫」
指先が器用にベルトを外し、ジッパーを下げる音がやけに大きく聞こえる。
大森は顔を真っ赤にして視線を逸らしたけれど、菊池はそんな様子さえも愛しくてたまらなかった。
「こっち向けよ。可愛い顔、ちゃんと見せて」
小さく首を振る大森の顎をそっと持ち上げ、目を合わせた。
瞳の奥が潤んでいて、心も身体も全部を委ねようとしているのが伝わってくる。
「…もう、やだ…こんなとこで…」
「大丈夫だって。ちゃんと俺がするから」
優しく囁きながら、指先でモノを下着越しに撫でると、大森はびくんと震えた。
「ん…っ、あ…」
「感じてんだろ?」
意地悪く囁くと、大森はさらに顔を赤くして、小さく首をすくめる。
だけど逃げることはできない。菊池の手が腰をしっかりと支えている。
「ちゃんと教えて。俺だけに聞かせて?」
「っ…あ…もう、言わなくてもわかるくせに…っ」
震える声でそう返した大森を見て、菊池はたまらず笑みを浮かべた。
「可愛いんだよ、ほんと」
そう言って下着をそっと下ろし、露わになった大森の部分に唇を近づける。
「や…っ、やだ…そこは…!」
恥ずかしさでいっぱいの声を上げる大森を無視して、菊池は優しくキスを落とす。
触れただけで跳ねるように震える身体が愛おしくてたまらない。
「ほら、声、我慢しなくていいって」
「だ…め…っ、そんな…っ、あ…!」
舌先でゆっくりと舐めあげると、大森は耐えきれず声を洩らした。
指で根元を軽く握り、唇と舌で愛撫を続けるたびに、熱はどんどん高まっていく。
「や…もう、出ちゃう…っ…!」
「いいよ、出して」
最後の一言を聞いた瞬間、大森の体は小さく跳ね、熱いものを吐き出した。
「っ…あ、ああ…っ…」
___
荒い息を整えながらも、大森は恥ずかしさを紛らわすように、菊池の胸元に顔を埋めた。
「…やだ…ほんと、見ないで…」
「可愛い顔隠すなって」
優しく頭を撫でながら、菊池は名残惜しそうに大森の髪に口づけを落とす。
少しだけ落ち着きを取り戻した大森は、小さな声でぽつりと呟いた。
「…風磨は…もういいの?」
「俺?我慢してたんだぜ。お前にばっか気持ちよくさせて終わるわけないだろ」
にやりと笑う顔に、大森はドキリとした。
途端に鼓動が速くなっていくのが、自分でもわかる。
「…っ、でも…俺、初めてだし…」
「わかってるよ。ちゃんと優しくする」
そう言って背中を撫でながら、菊池はそっと唇を重ねた。
何度も、柔らかく、愛おしむように。
「大丈夫。俺を信じて」
耳元で低く囁かれると、大森の身体は再び熱を帯びはじめた。
菊池の手はもう一度大森の腰へと伸び、そっと抱き寄せる。
そのまま背後から抱きしめるようにして、自分の熱を押し当てると、大森の体が小さく震えた。
「…っ、あ…」
「感じるだろ? 俺、ずっと我慢してた」
「…でも…っ…恥ずかしい」
「いいんだよ。お前が可愛いって、何度でも教えてやるから」
甘く噛むように首筋に唇を落としながら、菊池の手はゆっくりと大森の脚の間へ。
柔らかく撫で、指先で確かめるように触れるたびに、大森は声を押し殺すように口元を覆った。
「我慢すんなって。もっと声、聞かせろよ」
「…っ、あ、ん…や、だ…っ」
それでも力は入らず、甘い声が次々と漏れてしまう。
やがて、菊池は小さく息をつき、背後から耳元で囁く。
「元貴…挿れるぞ」
「…ん…っ…うん…」
小さく震えながらも、拒むことはしなかった大森の覚悟を感じて、菊池は心の奥で愛しさが溢れそうになった。
「痛かったら言えよ。無理はさせない」
「…うん…」
そしてゆっくりと腰を押し当て、少しずつ深く繋がっていく。
最初は小さな痛みで顔をしかめる大森の手を、菊池は強く握りしめた。
少しずつ、優しく、深く。
身体が馴染んでいくと、痛みはやがて熱に変わり、大森の瞳が潤んだまま見上げてくる。
「…っ、ふうま…もっと…っ…」
「言えたじゃん。可愛い声、もっと聞かせて」
ふたりだけの世界で、甘く、熱く、心も身体も重なり合う時間は、終わることなく続いていった_。
初🔞でした
喘ぎ声練習中…