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朝。
もふくん「……誰」
どぬく「……おはよう」
違う。
今日は。
もふくん、近づかない。
一歩も。
どぬく「……来ないの?」
もふくん「……なんで行くの」
完全に他人。
どぬく、固まる。
どぬく「……落ち着くでしょ」
もふくん「……いや」
即答。
もふくん「……怖い」
その一言。
昨日より、深く刺さる。
どぬく「……そっか」
笑う。
でも。
目、笑ってない。
📱机のメモ
『どぬくを信じていい』
もふくん、それ見て。
ためらいなく。
ぐしゃ。
破る。
どぬく「……」
何も言えない。
もふくん「……誰が書いたか知らんけど」
もふくん「……信用できない」
そのまま。
部屋を出ようとする。
どぬく「……待って」
初めて。
“止める”。
もふくん「……触んな」
手、振り払われる。
どぬく、止まる。
完全に。
拒絶。
数秒。
静寂。
どぬく、小さく。
どぬく「……ほんとに?」
もふくん「……何が」
どぬく「……一回も、何も感じない?」
もふくん「……ない」
終わる音。
どぬく、ゆっくり。
笑う。
どぬく「……そっか」
一歩、近づく。
もふくん、後ろに下がる。
距離。
決定的。
どぬく「……じゃあさ」
声、少し低くなる。
どぬく「……今日一日でいい」
どぬく「……俺と過ごして」
もふくん「……なんで」
どぬく「……それでも何もなかったら」
少しだけ間。
どぬく「……諦める」
嘘。
でも。
言う。
もふくん、少しだけ考えて。
もふくん「……一日だけな」
💥その日
距離、ずっと遠い。
並んで歩く。
でも。
触れない。
話も、最低限。
どぬくだけが。
ずっと見てる。
もふくん「……なんでそんな見るの」
どぬく「……覚えておきたいから」
もふくん「……?」
夕方。
もふくん「……もういい?」
どぬく「……まだ」
もふくん「約束」
どぬく「……あと少し」
夜。
沈黙。
もふくん「……何もない」
はっきり。
もふくん「……やっぱ知らない人」
終わり。
のはずだった。
どぬく、俯く。
震えてる。
どぬく「……そっか」
小さく笑って。
どぬく「……じゃあさ」
顔、上げる。
どぬく「……最後に一個だけ」
もふくん「……何」
どぬく、近づく。
もふくん「来んな」
でも。
止まらない。
距離、ゼロ。
どぬく「……これで何も感じなかったら」
どぬく「……ほんとに終わりにする」
嘘。
完全に。
嘘。
でも。
もふくん、動けない。
目、合う。
どぬく、静かに。
触れる。
一瞬。
もふくんの表情、動く。
ほんの少しだけ。
揺れる。
でも。
もふくん「……何もない」
言い切る。
どぬく、止まる。
数秒。
そして。
どぬく、笑う。
どぬく「……そっか」
一歩、離れる。
どぬく「……ありがと」
背を向ける。
歩き出す。
もふくん、そのまま立ってる。
終わり。
のはず。
夜。
もふくん、ひとり。
理由もなく。
落ち着かない。
胸、ざわつく。
もふくん「……なんだよ」
思い出せない。
でも。
足が動く。
無意識に。
どぬくの部屋の前。
もふくん「……なんでここ」
ドア、開ける。
どぬく、いる。
振り向く。
目、少し赤い。
どぬく「……なんで来たの」
もふくん「……知らん」
沈黙。
もふくん「……でも」
小さく。
もふくん「……なんか、気持ち悪い」
どぬく「……何が」
もふくん「……いないと」
空気、止まる。
どぬく、ゆっくり近づく。
どぬく「……何もないんじゃなかったの?」
もふくん「……ない」
即答。
でも。
もふくん「……でも来た」
どぬく、笑う。
壊れたまま。
どぬく「……じゃあいいや」
そっと。
引き寄せる。
今回は。
もふくん、抵抗しない。
どぬく、耳元で。
どぬく「……何もなくてもいい」
どぬく「……戻ってくるなら」
小さく。
どぬく「……何回でも壊す」
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