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夜。
どぬく、ひとり。
何もしてない。
ただ。
もふくんがいた場所、見てる。
昼間の言葉、ずっと残ってる。
『何もない』
どぬく「……そっか」
笑おうとして。
できない。
どぬく「……そっかぁ……」
声、震える。
どぬく「……全部、なかったんだ」
静かに。
涙、落ちる。
どぬく「……あんなにあったのに」
どぬく「……全部、俺だけだったんだ」
手で顔押さえる。
どぬく「……気持ち悪……」
自分に言う。
どぬく「……勝手に好きになって」
どぬく「……勝手に繋いで」
どぬく「……勝手に壊れてる」
笑う。
泣きながら。
どぬく「……終わってる」
ドア、開く。
どぬく、反応しない。
もふくん、入ってくる。
足音。
止まる。
どぬくの隣に、座る。
沈黙。
どぬく、ゆっくり顔上げる。
目、赤い。
もふくん、普通にいる。
どぬく「……なんで」
声、掠れる。
どぬく「……なんで来るの」
もふくん「……知らない」
どぬく「……知らないで来んなよ」
声、少し強くなる。
どぬく「……期待するだろ」
どぬく「……バカみたいに」
どぬく「……まだ残ってるかもって」
もふくん、黙る。
どぬく、止まらない。
どぬく「……でもさ」
どぬく「……ないんだろ」
どぬく「……何も」
沈黙。
もふくん「……ない」
即答。
どぬく、笑う。
完全に崩れる。
どぬく「……はは」
どぬく「……やば」
どぬく「……じゃあこれ何?」
自分の胸、叩く。
どぬく「……こんなに痛いのに」
どぬく「……なんで俺だけなんだよ」
涙、止まらない。
どぬく「……返せよ」
どぬく「……少しでいいから」
どぬく「……残っててよ」
もふくん、見てる。
知らない人を見る目。
それが。
一番、残酷。
どぬく「……あーあ」
力抜ける。
どぬく「……ほんとに終わりじゃん」
数秒。
もふくん、ぽつ。
もふくん「……でも」
どぬく、顔上げる。
もふくん「……帰るとこ、ここ」
どぬく「……は?」
もふくん「……理由はない」
もふくん「……けど、ここ来る」
沈黙。
どぬく、ゆっくり笑う。
涙ぐしゃぐしゃのまま。
どぬく「……最悪」
どぬく「……それ、一番やめてほしいやつ」
でも。
手、伸ばす。
震えてる。
どぬく「……何もないのに」
どぬく「……来るとか」
もふくん、動かない。
拒否もしない。
どぬく、掴む。
ぎゅ。
どぬく、崩れながら。
どぬく「……やめられるわけないじゃん」
どぬく「……こんなの」
もふくん「……」
どぬく、顔埋める。
どぬく「……何もなくてもいい」
どぬく「……ここにいろ」
どぬく「……それだけでいい」
もふくん「……いいよ」
即答。
感情、ゼロ。
どぬく、少しだけ笑う。
完全に壊れたまま。
どぬく「……ありがとう」