要side
家で姉様の歌ってみたとかオリジナル曲を聴く。この時間がなんとなく楽しみだし落ち着く。…時々、いれいすメンバーのも聞いたりいれいす時代の曲も聴く。
すると画面の上に通知がくる
『明日の放課後午後3時空いてる?』
…へぇ、魔王様からそんなこと言われる日がくるとは。
少し嬉しく思いながらも疑問が湧く。ならなんで呼び出した?まあそんなに考えても答えは出てこないし通知の部分をタップして会話の画面にとぶ
『空いてるよ』
そう送るとすぐ既読がつく。…こいつ私のこと大好きじゃん
『事務所前
口外無用』
そっけない返事?まあそうかもね
けど、それ以上に
『はーい』
会う約束を…二人で会う約束をあっちから持ちかけてくれたのが本当に嬉しかった。
…昨日しゃるろからあった連絡。うるみやの笑顔がいつもより柔らかかったんだって。また会ったのかって思ったけどそれ以上にほれで喜んでるしゃるろがいるのも、うるみやがそうやって本来の笑顔が増えてきてるのも嬉しかった。
れむからの連絡ももらった。…しのに自分の出身と今までのキャラと本音を話したんだって。れむ自身そっちの顔の甘夢れむは嫌ってたから受け入れてもらえてものすごく嬉しかったらしい。しのの方からも話があったっぽくて二人の仲が深まってることを実感した。
多分アルケーが私を呼び出したのはそれ関連。
…アルケーが隠してることも話してくれたら嬉しいのに
「へぇ早いじゃん」
「…なによ」
集合15分前。学校が終わってからすぐに来たのにもうアルケーがいた。
紺色の上着とスカートの中に着る灰色のカーディガン。赤のリボンの上にさらにモノクロと赤のチェック柄のマフラー。少し暖かくなってきたとはいえまだ寒い冬の空気の中で足ガッツリ出してるのは本当に意味不明。スクールバッグにはしっかりヘアピンと同じようなデザインのとおそらくゲームのグッズだろう2つのキーホルダー。そして…りうらさんのぬいぐるみ
マフラーに顔を少し埋めてワイヤレスイヤホンを付けてスマホをいじっていたらしく、私が来たのに気づくとワイヤレスイヤホンを片方外してじとっと私を見てくる。本心見ようとしても大したこと思ってないですよ〜
15分前なのにもう来てるの私のこと大好きじゃんwしかも鼻を赤くして落ち着いた表情でじとっと見つめる彼女が少し可愛らしくて思わずクスッと笑う
「なによあんたキモいわね」
「私と会うのが楽しみで急いで来たら予想以上に早く着いて待っておこうと思ったけど私が来るのも予想以上に早くて喜んでるのに」
「そんなわけないでしょう?勘違いも甚だしいわよ」
「嘘w」
揶揄うように彼女を見つめながら言うと「あぁそういやこういうやつだった」と言わんばかりにため息をつく
「…あんたこそ表面上は仲良い友達に一緒帰ろって言われたくせに断って急いで電車乗って会いにきたらもう私がいて待たせたとか心配になったけどそれ以上に私が早く来てたことが嬉しかったくせにね。」
「そりゃあのツンデレさんからのお誘いだからね♪」
「…なんなのあんた」
読んでいただきありがとうございます!
どもども星音です!
お二人の会話、明らかに考えていることが書かれてなかったですよね。ちょっとこの後の伏線になってくるんですがその伏線を回収するかどうかも決まってませんw
それでは!また次回!







